2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development and evaluation of active learning-based training aimed at deepening the educational skills of mid-career nurses
Project/Area Number |
18K10195
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
鈴木 玲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20281561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00291740)
東 宏行 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00425373)
宮部 明美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10708522)
西田 乃生子 (山口乃生子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70381431)
中澤 良子 (大場良子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (80381432)
東口 晴菜 埼玉県立大学, 大学院保健医療福祉学研究科, 大学院研究員 (60890530)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 中堅看護師 / 教育力 / アクティブラーニング / 研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中堅看護師の教育力育成を目指した研修プログラムを独自に作成し、中堅看護師の教育力深化を目指した効果検証することを目的とした。研究はフェイズⅠからフェイズⅢで構成し、中堅看護師の教育力深化を目指したアクティブラーニング型研修プログラムを開発し、その効果を検証した。 フェイズ1では、Rodgersの概念分析の手法を用いて整理し「中堅看護師の教育力」を概念分析により明らかにした。その結果、中堅看護師の教育力には、看護実践や問題解決行動、自己研鑽を繰り返すことで高まることを導き出した。この研究で得られた成果をもとに「中堅看護師の教育力評価尺度」を開発し、その信頼性と妥当性を確認した。フェイズ2は、中堅看護師の教育力を育むアクティブラーニングを取り入れた教育研修プログラムとして、グループ活動を活用したPBL(Problem Based Learning)、リフレクション、教育論に関する学習などを取り入れた研修内容を構築し、オンライン研修と対面研修を取り入れた方法で実施するプログラムを作成した。研究の最終段階であるフェイズ3では、本研究で作成した研修プログラムの介入前後での教育力の向上を確認した。医療機関に勤務する中堅看護師26名を対象として開発した研修プログラムを実施し、その介入前後で中堅看護師の教育力評価尺度にて調査した。その結果、「課題解決に向けて挑戦する力」は研修終了後に向上する効果がみられた。しかし、「相手に合わせて指導する力」や「相手を尊重してコミュニケーションをとる力」については研修2か月後にポイントの低下がみられた。この結果より、開発した中堅看護師の教育力を高める研修プログラムは教育力の一部に効果がみられるも、さらに研修内容や研修方法について検討の余地があることが示唆された。
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