2019 Fiscal Year Research-status Report
社会的スキル訓練の技法を用いたコミュニケーション教育プログラムの効果に関する検討
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18K10206
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Research Institution | Hirosaki Gakuin University |
Principal Investigator |
阿部 智美 弘前学院大学, 看護学部, 講師 (70347201)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | コミュニケーション / ソーシャルスキルトレーニング(SST) / 看護学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会的スキル訓練(Social Skills Training 以下、SSTと略記する)の技法を用いた看護学生のコミュニケーション教育のプログラム評価を行う。プログラム評価によって、教育効果の検証と教育プログラムの適用を検討する。 2019年度は、昨年度に倫理審査委員会で承認を受けた研究計画を実施することとした。4月にSSTの技法を用いたコミュニケーション教育のプログラム評価の1回目のベースラインの把握のための質問紙調査と介入群の参加募集を行った。しかし、介入群の参加者が集まらず、研究計画の見直しを行うことした。 研究計画の見直しのデータを得るため、看護学部4年生にSSTに参加してもらい、その効果や課題、改善点、活用についてグループインタビューで調査することとした。研究計画書を作成し、9月に倫理審査委員会に提出し、承認を得た。10月に参加者を募り、11月にSSTを実施し、グループインタビューを行った。 その結果、SSTの参加によって、SSTの効果や実習での活用についての意見が得られた。しかし、課題としてSSTはトレーニング方法がイメージしにくく、参加するきっかけとなるような具体的な説明等について提案された。今後は、グループインタビューで得られた意見をもとにSSTの実施を検討していきたい。さらに、看護学部2年生を対象に、4年生と同様の研究計画でデータ収集を行うことを予定していたが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、計画を中止とした。 その他に、文献検討や研修会の参加から、SSTに関する動向等を把握し、研究計画を再考した。また、SSTの技法を活用したコミュニケーショントレーニングについて、福祉・介護領域の雑誌に掲載が確定し、看護領域以外の対象者へのトレーニング方法の普及に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度は、看護学生が実習でコミュニケーションを難しいと感じる場面での学習を必要とするコミュニケーションスキルをまとめた冊子を作成し、その有用性や課題について検討した。2019年度は、学生から実習で難しいと感じた場面を提示してもらい、SSTの技法を用いたコミュニケーショントレーニングのプログラム評価を行うこととした。昨年度に倫理委員会で承認を受けた研究計画を実施したが、介入群の募集が出来ず、研究計画の見直しを行った。グループインタビューで得られた意見をもとに、再度、研究計画を検討している。また、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、研究計画の実施が困難となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、再度、研究計画を見直し、倫理審査を受けて研究を進めていきたい。倫理審査で承認を得た後、感染の収束状況を踏まえて、介入群の参加者を募り、研究計画の実施しデータ収集を行いたい。
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Causes of Carryover |
2019年度の使用額については、SSTやグループインタビューの実施、情報収集のためのSST研修会参加費等に使用した。しかし、プログラム評価するための研究実施が進んでおらず、次年度使用額が生じている。
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