2018 Fiscal Year Research-status Report
患者の尊厳を尊重した看護ケア-看護学生の倫理実践能力を高める教育方法・教材の開発
Project/Area Number |
18K10212
|
Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
白鳥 孝子 和洋女子大学, 看護学部, 教授 (90331389)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉澤 千登勢 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 教授 (40461157)
高山 詩穂 聖徳大学, 看護学部, 講師 (00625999)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 看護倫理 / 看護教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療者は高度な知識・技術とともに、患者を尊重し患者のために行動する高い倫理的能力が求められ、「看護者の倫理綱領」(2003)には、人々の生きる権利、尊厳を保つ権利、敬意のこもった看護を受ける権利、平等な看護を受ける権利などの人権を尊重することが明記されている。2000年以降、看護教育においても倫理教育の充実がはかられているが、医療現場が複雑な業務に溢れていることや、尊厳は失われた時にはじめて実感される性質があるため、医療者が患者の尊厳を保つことの困難さがあるといわれる(長谷川2016)。実際、看護職養成機関の臨地実習において、学生が無自覚のうちに患者の尊厳を脅かす言動をとることが示唆されており(青森2013)、尊厳を守るための教育の難しさを露呈している。 そこで、本研究は、看護学生が患者の尊厳を守るための行動を自覚し実践するための教育方法・教材の開発を目的としている。 2018年度は、研究の第1段階である看護学生への調査を終了し、分析および学会発表を行った。また、現在は、ADLの低下している患者へのインタビューを行っており、2名の協力者へのインタビューは終了し、現在も継続中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第1段階の研究のうち看護学生を対象とする研究は終了し、患者を対象とする研究も順調にすすんでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
第1段階の患者へのインタビュー終了後、分析した結果および看護学生を対象とした研究の結果を用いて、教材開発を行う。また、2020年度に、作成した教材の効果が検証できるように、看護教育機関への研究依頼を開始する。
|
Causes of Carryover |
2018年度に研究成果の発表を行ったが、研究分担者が都合により学会に参加できず、その予算が未執行となった。また、研究協力者への謝金を予定していたが、謝金を辞退された方もおり、未執行となった。
|