2020 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護師に必要なフィジカルアセスメント能力-看護基礎教育で求められる教育内容
Project/Area Number |
18K10216
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
横山 美樹 東京医療保健大学, 医療保健学部, 教授 (70230670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 真奈美 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (70276658)
菱田 一恵 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (00326117)
西村 礼子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (10757751)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 訪問看護師 / フィジカルアセスメント能力 / 看護基礎教育 / 看護実践力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的の1点目である、全国の訪問看護師のフィジカルアセスメントに関する教育背景、教育ニーズならびに実施しているフィジカルアセスメントの実態を明らかにする、に対して、1年実施が遅れた全国の訪問看護ステーション対象の郵送調査を実施した。 全国の訪問看護ステーションから無作為に抽出した900施設に対し、各施設2名分の調査用紙を送付した。378名から返送があり、返送された調査用紙の内容を入力し、データ分析を行った。 その結果、対象の属性は、女性354名(93.6%)、男性23名(6.1%)とほぼ女性であり、最終卒業教育課程は、専門学校247名(79.2%)、短大22名(7.0%)、4年制大学30名(10.6%)、修士課程10名(3.2%)と専門学校卒業がほとんどであった。訪問看護師の経験年数は1年~30年以上と幅広かった。訪問看護師経験年数と看護基礎教育課程でフィジカルアセスメント教育を受けているかどうかについては、看護基礎教育卒後10年以内の看護師は看護基礎教育でフィジカルアセスメント教育を受けていたが、それ以上の経験年数の訪問看護師は、看護基礎教育課程での系統的な教育は受けておらず、個人で講習会等に参加するなどしてフィジカルアセスメントに関する教育を受けていた。フィジカルアセスメントに関する教育ニーズについては個人差が大きい傾向がみられ、これから詳細な分析を実施し、学会等で発表予定である。また訪問看護師が実施しているフィジカルアセスメントの実態(どのようなフィジカルアセスメント内容を訪問看護時に実施しているのか)についても、訪問看護の対象によるところが大きいが、この詳細もこれから分析予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度は、主研究者の大学での欠員により、大学教育の負担が大きくなったことから予定通りの研究遂行ができなかった。また昨年度は新型コロナウィルス感染による緊急事態宣言発令のため、調査実施を遅らせたという経緯がある。そのため研究期間を延長したが、今年度も引き続き新型コロナウィルス感染の影響が続いているため、次の計画となる訪問看護師対象の面接調査が予定通り行えるかどうかが難しい状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
全国の訪問看護師対象の調査について分析を進め、今年度中に学会発表を行う予定である。またこの結果を生かして、より詳細なデータ収集のために、訪問看護師対象の面接調査を行う予定である。予定通りの人数の面接が難しい場合でも、各研究者が最低2~3名に対して面接調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
初年度の研究遅れの影響により、予定していた訪問看護師対象のインタビュー調査ができていないことから、これまでは当初予定していた旅費、謝金の支出がないため。今後上記の調査を進めていく上で必要となる旅費、謝金に充てる予定である。
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