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2018 Fiscal Year Research-status Report

Organizational conditions which make an ethical nursing practice possible: a qualitative and theoretical study

Research Project

Project/Area Number 18K10221
Research InstitutionOsaka Medical College

Principal Investigator

小林 道太郎  大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (30541180)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 真継 和子  大阪医科大学, 看護学部, 教授 (00411942)
小西 由起子  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 助教 (70802958)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords看護倫理 / 組織 / インタビュー
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、さまざまな組織的条件が個々の看護職者の倫理的行動に与える影響、および個々の看護職者の行動が組織に与える影響を明らかにすることを目的としている。これらの影響要因は現時点で明らかではないため、本研究ではインタビューに基づく探索的質的研究を行う。また並行して、既存の倫理学説を拡張・更新して組織倫理を論じられるようにするため、理論面からも研究を進める。
より具体的には、インタビューは次のように計画している。施設規模等によって組織の条件は異なることが予想されるため、病院規模ごとに3施設ずつ、訪問看護ステーション3施設を対象とする(計15施設)。職位によって組織での影響力や組織条件の経験のされ方が違うことが予想されるため、各施設の看護部長1名・師長1名・スタッフ看護師2名にインタビューを行う(15施設×4名=計60名)。インタビューは半構成的面接とし、組織と倫理的実践の関係について感じていることや考えていることなどをできるだけ幅広く語ってもらう。
3年計画の初年度にあたる平成30年度は、インタビュー開始に向けて、研究代表者の所属大学の研究倫理委員会に計画を申請し、承認を得た。その後、インタビュー対象施設・対象者の募集を行い、一部インタビューを実施した。研究協力の申し出が当初見込んでいたよりも少なかったことなどから、平成30年度のインタビュー実施は1施設4名にとどまった。今後、引き続き協力者を募ってインタビューを実施していくと同時に、インタビュー結果の整理・分析を行う。また理論面からの検討も行っていく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

3年計画の初年度にあたる平成30年度は、計画通り、インタビュー開始に向けて、研究代表者の所属大学の研究倫理委員会に計画を申請し、承認を得た。その後、インタビュー対象施設・対象者の募集のため、京都私立病院協会の看護部長会で資料配布と概要説明を行った。1施設の看護部長より研究協力の申し出があったため、詳しい説明を行い、日程調整をしてインタビュー(4名)を実施した。
インタビューは平成30年度から令和1年度にかけて、15施設(60名)行う計画であり、そこからすると平成30年度のインタビュー実施数はやや少ない。これは最初の募集時の研究協力の申し出が、当初見込んでいたよりも少なかったこと、およびその後の追加での募集等に入ることがやや遅れたことによる。
インタビュー実施が少なかったため、研究費の使用も平成30年度は当初予算より少なくなった。主にインタビュー録音のテープ起こしに見込んでいた費用を、次年度以降の使用に回すことになった。

Strategy for Future Research Activity

今後まず引き続きインタビューの対象施設・対象者募集を行い、計画されたインタビューを実施することを目指す。京都私立病院協会で説明した施設の他、協力いただける施設があれば対象とする。現時点でいくつかの候補が考えられるため、順次接触して協力意思の有無を尋ねたいと考えている。インタビューは当初計画よりもやや遅れているため、代表者・分担者で相談の上、適切に分担して、できるだけ効率よく行えるようにしたい。
データは質的帰納的に分析し、次の内容を具体的な文脈に即して抽出する。 (1)現場の諸条件や風土はどのように知覚されているか、それらはどのように実践に影響しているか、(2)スタッフや師長のどのような振舞い・態度が、現場の風土および各人の倫理的実践に影響していると知覚されているか、(3)その他に倫理的実践に影響する要素はあるか、(4)病院と訪問看護の違いや施設規模の違いによってこれらの内容がどのように違うか、また職位等の違いによって経験にどのような違いが生じているか。これにより、組織と個人の関係に含まれる多様な影響関係のあり方やその諸要素を明らかにすることができると考える。
並行して、理論面からの検討も引き続き行っていく。理論からみたときに、インタビュー結果をどのように理解することができるか、また逆にインタビューの成果は理論に何をもたらすのかといったことがポイントになるだろう。
成果は看護系の学会における学会発表、および看護系雑誌の論文として発表する。

Causes of Carryover

計画初年度はインタビューに関する倫理申請、インタビュー対象施設・対象者の募集を行い、一部インタビューを実施した。当初見込んでいたよりも研究協力の申し出が少なかったため、平成30年度はインタビュー実施が計画よりも少なかった。そのため、主にインタビュー録音のテープ起こしのための費用が少なくなり、その費用を次年度に回すこととなった。
次年度は、平成30年度の分も含めてインタビューを実施することを考えており、そのためのテープ起こし費用が発生する予定である。

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Published: 2019-12-27  

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