2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of educational programs for clinical nurse educators
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18K10230
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
前田 留美 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 特任講師 (60341971)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 現任教育 / 研修設計 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の成果より、米国の教育者コア・コンピテンシーを参考に、日本の現任教育担当者を対象とした調査を行い、教育担当者に求められる能力について検討を行う予定であった。 しかし当初予定していた調査は、今年度も新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言等の影響で実施を断念せざるをえなかったため、数名の看護部教育担当師長、看護部長から非公式にヒアリングを行い、現任教育担当者に求められる能力を検討した。 その結果、現任教育担当者は所属部署、対象者の教育ニーズ、すなわち研修の受講者(学習者)が習得すべき能力を見分け、その能力を最小限の労力で習得できる教育プログラムが作成できる能力が求められる、と考えた。 現任教育の研修設計法であるインストラクショナル・デザインの考え方を用いて、現任教育担当者が対象者の教育ニーズを見出し、研修設計を行うことを目的とした教育プログラムを立案し、2施設で実施した。このうち1施設の受講者が設計した研修内容とその実施・評価については、2022年度に学会発表を行う予定である。 このプログラム受講直後のアンケートでは受講者の反応は非常に良好であった。しかしながら今回作成したプログラムはまず、研修設計ができることを目指しており、前年度までの研究成果で得られた「臨床判断の正確性を向上させる」教育内容についてはプログラムの日程その他の関係上、十分含めることができなかった。今後はこの教育プログラムを継続して実施してゆくとともに、プログラムに臨床判断能力を向上させる教育方法を取り入れること、受講者の教育効果の測定を行っていく必要があると考えられる。
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