2020 Fiscal Year Research-status Report
看護学生の自己調整学習の特徴-「自ら学ぶ力」を育成する方略の探索-
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18K10235
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
前田 ひとみ 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (90183607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴田 明美 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (10341976)
松本 智晴 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 准教授 (80540781)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自己調整学習 / 看護学生 / 解剖学・生理学 / 病態学 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年に医学、看護学、検査技術学、理学療法学を専攻する学生を対象に実施した質問紙調査の結果、『解剖学』『生理学』『病態学』の学習の動機づけと自己調整学習方略は類似していた。そこで。看護学教育に携わっている4名からなる専門家会議を会議によって、回答の内容分析と先行研究をもとに、『解剖学』『生理学』『病態学』に対する【自己調整学習方略尺度】と【動機づけ尺度】の原案を作成した。 その結果、【自己調整学習方略尺度】は「復習・まとめ方略」「関係づけ方略」「想起方略」「理解方略」「リハーサル方略」「想像方略」「めりはり方略」「モニタリング方略」「整理方略」「仲間方略」「負担軽減方略」「報酬方略」「調べ方略」「資源活用方略」「努力方略」「プランニング方略」からなる54項目、【動機づけ尺度】として「内発的動機づけ」「外発的動機づけ」「同一化的動機づけ」「取り入れ的動機づけ」「自律的動機づけ」41項目が作成できた。学生5名を対象にしたプレテストで、分かり難い言葉や重なる問などを確認した結果、質問項目数については原案通りとすることとした。調査方法については、新型コロナウイルス感染症による学生の登校状況を考慮して、次年度質問紙またはWeb調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
計画では、尺度作成のための質問紙調査を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症のため、どの教育機関も授業方法が大きく変更になり、さらに登校規制や実習ができない状況となり、調査ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
授業に関する調査方法についてはWeb調査も取り入れることで可能であるが、実習については不確定な部分が大きい。調査対象を感染者の少ないところに絞ったり、機縁法による対象校の選定を行うことで、対応する予定である。
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Causes of Carryover |
本年は新型コロナウイルス感染症拡大のため、学校への登校制限や授業の変更が続き、質問紙調査ができなかったため。
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