2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Nursing Practice Model Related to Community-Based Integrated Care Systems for Small, Remote Hospitals
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18K10236
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Research Institution | Yamagata Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
遠藤 恵子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00310178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 京子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (40272851)
後藤 順子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (90310177) [Withdrawn]
高橋 直美 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (50525946)
沼澤 さとみ 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (80299792)
安保 寛明 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00347189)
南雲 美代子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (70299783)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 看護学実習 / 小規模病院 / 地域包括ケアシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
地域の強みを活かした地域包括ケアシステム構築を目指す看護職の養成のための教育方法開発を目指し、地域包括ケアに関する実習のコアとなる実習内容を明らかにするため、小規模病院で主に地域包括ケアに関する実習を担当している看護系大学の教員を対象に、面接調査を行った。看護系大学生が卒業時に身につけるべき地域包括ケアにおける能力である「あらゆる視点で見る力」「協働できる能力」「発展的思考」の視点で分析した。「あらゆる視点で見る力」として【対象者の疾患だけでなく生活そのものをみる】【対象者のこれまでの人生すべてから価値観を把握する】が、「協働できる能力」として【コミュニケーションをとる】が、「発展的思考」として【対象者の未来を考える】が抽出された。また、小規模病院における実習の課題の特徴として、実習指導者が学生指導と他の業務を兼務していることで学生の関わる時間が少ないことが挙げられた。 前年度までに明らかにした看護系大学の実習を受け入れた小規模病院の看護管理者と実習指導者の体験の結果と今年度の結果を統合した結果、看護系大学生が卒業時に身につけるべき能力である「あらゆる視点で見る力」「協働できる能力」「発展的思考」は小規模病院における地域包括ケアシステムに関する実習で獲得できることを確認できた。地域の強みを活かした地域包括ケアシステム構築を目指す看護職の養成するための小規模病院における看護学実習のモデル案として、入院している患者の生活を、これまでの人生と今後の生活の視点でとらえることに焦点を当てることが効果的であることが示唆された。また、病院や指導者の経験に応じた大学からの支援が必要であることが明らかとなった。
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