2021 Fiscal Year Research-status Report
成人看護学領域における主体的学修態度向上を目指した教育プログラムと評価尺度の開発
Project/Area Number |
18K10247
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Research Institution | Ashikaga University |
Principal Investigator |
佐藤 栄子 足利大学, 看護学部, 教授 (20279839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 みどり 足利大学, 看護学部, 教授 (60258887)
今泉 郷子 東海大学, 医学部, 教授 (10259161)
山門 實 足利大学, 看護学部, 教授 (80538281) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 主体的学修 / 教育評価 / 看護基礎教育 / 成人看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度、看護基礎教育分野で活用できる主体的学習態度評価尺度の開発については、看護基礎教育以外の分野や海外の先行研究を含めて、主体的学習態度の概念の分析を進めた上で、尺度開発を進める予定であった。しかしコロナ禍の影響を受け、研究成果の整理には至らなかった。来年度は教育プログラム評価のためにも、評価指標の設定を最優先として研究を進める。 成人看護学領域でのアクティブラーニング型教育プログラムの開発については、慢性疾患患者への支援をテーマに文献検討を重ね、まず慢性疾患と共に生きる患者への支援に関する看護基礎教育での教育方法の現状と課題を検討した。慢性疾患患者と家族への支援には、病と共に生きる長い時間への理解が必要であるが、リアリティのある授業には限界と課題があり、患者を理解し、関係性の築けるコミュニケーション能力、行動変容を促す技術が必要と考えられた。次に慢性看護におけるコミュニケーションに関する概念分析では、長期に亘って患者が病と共に生きる不確かさへの対処を学ぼうと希求するタイミングで、医療者と患者が双方向で対等な関係性の中で互いに理解し、その気づきを交わす自己開示を通して、症状の変化や努力の成果の可視化と共有を重ねながら、選択肢を探索する過程であること、その結果、意思決定、セルフケアの遂行、ウェルビーイングへとつながる概念であると定義できた。 これまでに継続してきた看護基礎教育におけるアクティブラーニングの講義や演習の現状と学修評価検討結果は論文化した。学修評価の現状として、学生の認識や学修行動の自己評価を評価指標とし、独自の調査項目を設定して事後評価したものが多く、パフォーマンス評価は少なく、学修効果として、学生の知識理解・活用や社会的スキルの能力向上等が示されていた。今後の課題として学修目的、目標を踏まえてアクティブラーニングの評価方法を検討すること等を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍の影響が続き、新たな教育業務および職域接種などの大学運営業務の負担が大きく、計画していたよりも研究へのエフォートを下げざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
早急にアクティブラーニング型授業の教育評価指標を定め、成人看護学領域でのアクティブラーニング型教育プログラムの実施、評価へつなげていく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍が続き、研究の実施が全体的に遅れたため。
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Research Products
(3 results)