2023 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Development and Evaluation of the Effectiveness of a Nursing Research Support System for Clinical Nurses
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18K10252
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
中山 栄純 北里大学, 看護学部, 准教授 (70326081)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 臨床看護師 / 看護研究 / 支援システム / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、本研究で構築した研究支援システム(以下、システム)の有効性について評価することとした。研究対象:2021~2022年度の看護研究研修における一般スタッフの研究グループ(12G)、2.研究期間:2023年4月~2024年3月、3.調査項目:①研究支援システムの利用状況(ログイン回数、資料の保存のためのアップロード回数、振り返り記録回数)、②支援後の理解度などに対する自己評価(自己の準備状況、研修の理解度、研修の満足度、研修後の有用感、研修後の達成度、4.分析方法:3の①については研修期間の合計数、②については、研修2か月ごとの11回の平均点で算出し、その値をについて検討した。 【倫理的配慮】実施施設であるA病院倫理委員会の承認を得た。研究参加者にはオプトアウトにて研究目的、研究内容などを掲示し、各自の研究データを使用しない権利を保障した。 【結果】研究支援システムの平均ログイン数の平均6.68±8.71回、アップロード回数は3.90±3.69回、振り返り記録回数3.70±2.24回であった。支援後の理解度などに対する自己評価(100点満点)については、準備77.0±15.03点、理解79.63±45.76点、満足度81.38±13.87点、有用感84.75±16.32点、到達度74.38±32.91点であった。 【考察】研修支援システムは各研究グループが各自の意思で自由に使用するようにしたたが、時期が進むにつれ利用割合は増加していた。また、利用者の各回の自己評価についても各項目概ね8割程度の数字を維持していた。以上より、臨床看護師の研究支援について、本システムの有効性が示唆された。Covid-19感染の中で、当初の計画通りの運用はできなかったが、本システムがあったからこそ研究の持続的な実施が可能であった。2024年度以降はこの研究成果について積極的に公表していく。
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