2023 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of the concept of hospital organization design in transformation period
Project/Area Number |
18K10258
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
金井パック 雅子 関東学院大学, 看護学研究所, 客員研究員 (50204532)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 変革期 / COVID-19 / モチベーション / 組織運営 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2023年度には、台湾、ハワイ、韓国の看護管理者および看護部長経験者ならびに組織運営に関する看護のエキスパートの方々、合計8名にインタビュー調査を実施した。台湾においては、COVID-19の影響を受けながらもスタッフのモチベーションをいかに維持・向上させるか、看護部の取り組みの詳細を伺った。また、看護部長経験者からは、看護師の給与アップに関する方策について、看護部のリーダーとしてその戦略の詳細を伺った。ハワイにおいては、COVID-19の影響を受け、スタッフへの関わりについて看護管理者やスタッフを交えてワークショップを開催していた。 韓国においては、COVID-19の影響を受け、スタッフへのフォロー体制の強化について、看護管理者としての取り組みを伺った。また組織運営に関する看護のエキスパートたちへのインタビューでは、国の政策を踏まえてた取り組みおよび看護教育への影響について伺った。 本研究は、2018年度から始まった研究で、最初の2年間では、日本国内の看護部長9名へのインタビューを実施した。日本においては、診療報酬制度の変化に対応すべく各施設では組織変革が行われていた。診療報酬制度は、組織の収入の根幹にかかわるので、看護管理者としては、2年毎の改定内容に基づき、いかに安定した収入をえるか、病院長や事務長との協議が欠かせない。また、いかに看護師の労働環境を整備し、看護師のモチベーションをアップさせるか、そのための幹部(院長・晨朝)との交渉も行われていた。 本研究は、COVID-19の影響により、最終年度であった2020年度に行う予定の海外調査を2023年度に実施した。3ヶ国におけるインタビューでは、COVID-19への対応に関して、その取り組みの詳細を伺うことができた。組織デザインの基本には、そこに働く人々のモチベーションアップが鍵であることが分かった。
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