2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of training support model to enhance educational competencies of nursing teachers and clinical nurses who are responsible for healthcare safety education
Project/Area Number |
18K10259
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
衣川 さえ子 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (90538927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 郁子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (10728033)
竹中 泉 大阪信愛学院短期大学, その他部局等, 教授 (20737465)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 医療安全教育 / 看護教員 / 臨床看護師 / 看護学基礎教育 / 継続看護教育 / 相互学習 / セルフディベロップメント |
Outline of Annual Research Achievements |
目的: 医療安全教育を担う看護教員と臨床看護師の教育実践力を高める研鑽支援モデルとしての教材コンテンツ共有システムを開発し、その活用の有用性を明らかにする。 方法: 1)開発ニーズは、医療安全教育における教材作成上の困難について看護教師13名と臨床看護師10名にフォーカスグループインタビューし分析した。質的に内容分析し、改善が必要な内容を整理した。2) 研鑽支援モデルの教材コンテンツ共有システムは、デジタルデータをトピック毎に分類・蓄積し、利用登録者がSNSにより利用できる方法を検討した。3)有用性の検証は、2019年5月~2020年2月の利用者に医療安全教育の実践力に関する自己評価8項目と影響を質問紙調査し、活用前後で比較した。分析は項目別に得点化し符号付き順位和検定を行い、記述は質的に内容分析した。【倫理的配慮】研究目的と方法を対象者に説明し、書面による同意を得た。 結果: ニーズ分析より研鑽支援モデルの構築の必要性が示唆された。開発したシステムは5共通フォルダー、すなわち「臨床研修事例」、「授業事例」、「コンテンツ活用報告」、「Q&A」、「交流の広場」で教材コンテンツを共有する仕組みである。利用者29名の回答を符号付き順位和検定した結果、活用前後での有意な差は認められなかった。好影響を受けた者は21名(72.4%)で、「自己の実践を振り返る機会」「自分の思考追求の契機」「モチベーションの高揚」等であった。 結論: 教材コンテンツ共有システムの活用が利用者に思考の整理や広がりをもたらし、新たな知の探求に繋がることが確認できた。研鑽支援モデルは一定の有用性を持つことが示唆された。
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Research Products
(4 results)