2020 Fiscal Year Research-status Report
Clarification of task structure and development of educational strategies to foster thinking skills in students' practicing pediatric nursing.
Project/Area Number |
18K10262
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
泊 祐子 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (60197910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 文子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (00121434)
竹村 淳子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (00594269)
西薗 貞子 奈良学園大学, 保健医療学部, 教授 (50458014)
岡田 摩理 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (20745583)
川島 美保 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 准教授 (90380328) [Withdrawn]
倉橋 理香 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (80850635)
神道 那実 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (90434638) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 小児看護学実習 / 学習課題 / 実習指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度目的は、小児看護学実習における指導ガイドライン(案)の構造を研究者間での合意形成することである。研究会は1回2~3時間で10回リモート会議を開催した。最終的に合意を得た内容について、基本姿勢は、1)ガイドラインのターゲットは新任教員や指導者とするため、①どんな課題が起こりやすいか、予測できる内容から始め、②実習全体を把握できる構成とする。③指導における教材化できるイメージを作る。2)指導の基本は、学生の学びを引き出す、教員の学生をアセスメントする思考・推論プロセスで進める。構造は、1)これまでの研究で明らかとなった学習課題とその構造を基に、学生が陥りやすい学習課題を序章部分に入れる。2)学習課題に沿った課題状況を作成する。3)指導のプロセスは、いくつかの課題状況に沿って記述することとした。 ガイドラインの主要部は、序章、第1部『小児看護学実習の組み立て』、第2部『学習環境づくり』、第3部『実習指導の実際』、第4部『評価』の構成とする。主要部となる『指導の実際』は、1)実習でよくある課題場面と指導、①実習場面での教材化と指導、②臨床推論を促す指導(思考を深める指導)、2)実習経験を積み上げられるための指導の構成とする。指導事例はこれまでの研究成果を用いる。 学生が陥りやすい学習課題の構造は、『実習に向かう姿勢』を基盤に、『発達を踏まえた子ども理解』『子どもの病気の理解』『親の理解』があり、小児特有の発達や家族の存在をふまえた理解の難しさがあった。それらを『統合的理解』する困難さがあったが、その課題の背景として『柔軟な思考への発展』があった。さらに『子どもと家族との人間関係スキル』の未熟さがあり、理解とともに対応の困難さが課題となっていた。 この「実習指導ガイドライン(案)」に沿って、分担して執筆を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍のために実際の実習指導にガイドラインを用いてもらうことを2021年度に持ち越した点が遅れているが、ガイドラインの作成は概ね完成可能であると予測している。
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Strategy for Future Research Activity |
小児看護学実習における指導ガイドライン(案)の完成と妥当性の確認 指導ガイドライン(案)を完成させ、第3部『実習指導の実際』の妥当性の確認を行う。1)現在、進めている指導ガイドラインの主要部分第3部を完成させる。次に2)その妥当性の確認のために、小児看護学の指導経験5年以上の教員に面接調査を行う予定である。3)臨地実習での使用が可能な場合には一部実習での使用を依頼する。4)上記2)、3)のために、研究代表者が所属する倫理委員会に申請を行う。
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Causes of Carryover |
Covid-19のために集合での研究会ができなかったが、遠隔での研究会を行ったので、に交通費予定の予算が残った。 次年度は、ガイドラインの妥当性の検討のための調査を行う予定しているので、その謝礼の費用に充てる予定をしている。
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