2021 Fiscal Year Research-status Report
人工呼吸器患者の口腔ケア支援アプリケーションを用いた教育効果と口腔機能管理の向上
Project/Area Number |
18K10272
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
田戸 朝美 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30452642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山勢 博彰 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90279357)
山本 小奈実 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60574340)
佐伯 京子 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60759687) [Withdrawn]
渡邊 裕 北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (30297361)
須田 果穂 山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60883593)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 気管挿管患者 / 口腔ケア / 人工呼吸器関連肺炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、人工呼吸器患者の合併症である人工呼吸器関連肺炎(Ventilator- Associated Pneumonia: VAP)と抜管時の誤嚥性肺炎を予防するタブレット型PCに搭載したアプリケーションによる支援ツール(口腔ケア支援アプリ)を開発し教育を行うことで、看護師の口腔ケア技術と口腔機能管理能力が向上するかを明らかにすることである。口腔ケア支援アプリは、口腔ケアの実施のみならず医療チームの活用を含め実践を支援し、挿管から抜管までの人工呼吸管理中の全期間継続的に口腔機能管理を看護師が行うことを支援するツールである。 本年度は昨年実施した気管挿管患者の口腔ケアに関する実態調査研究の結果を学会発表した。口腔ケアの汚染物回収方法として洗浄法を行うのは52%で、2012年の78%より減少し(p<.001)、清拭法は52%で、2012年の27%より増加した(p<.001)。実態調査研究から、気管挿管患者の口腔ケアの様相の変化が明らかとなったので、洗浄法と清拭法の両者の教育方法を教授していく必要がある。 また、口腔ケア用のウェットシートが普及しており、ウェットシートによる汚染物の回収効果を検証する実験を追加した。研究者が所属する施設の救命救急センターにおいて、気管挿管患者に対し、口腔ケアの汚染物除去の効果としてウェットシートとスポンジブラシによる回収効果の差を検討している。 これらの結果を踏まえ、口腔ケア支援システムを作成した。WEB上のシステムとして口腔ケア支援システムを作成し、現在動作確認をしている。今後、対象施設での調査を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、口腔ケア支援システムを整え、効果検証研究を実施する計画であったが、口腔ケアウェットシートの効果を検証する実験を追加したこと、またコロナ禍であり協力施設との調整に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、口腔ケア支援システムによる口腔ケア教育の効果検証研究を行う。視覚的教育教材の効果をふまえた口腔ケア教育を、口腔ケア支援システムを通して行う。口腔ケア支援システムを用いた効果を看護実践のなかから、看護師の口腔ケア技術と口腔機能管理能力の2方向から評価する。
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Causes of Carryover |
口腔ケア教育効果検証研究を実施する予定であったが、延長している。そのため、口腔ケア支援システムの管理費として使用する予定である。
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Research Products
(4 results)