2021 Fiscal Year Research-status Report
遺伝性乳がん・卵巣がん症候群に関する看護職者教育プログラムの開発
| Project/Area Number |
18K10274
|
|---|
| Research Institution | Nagasaki University |
|---|
Principal Investigator |
松本 恵 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (90404269)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 規子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (90315268)
渡名喜 海香子 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (10818321) [Withdrawn]
高尾 真未 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (90882465)
田中 彩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (50893244)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
| Keywords | 遺伝性乳がん・卵巣がん症候群 / 看護職者 / 教育 / 遠隔地教育 / 遺伝医学 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度の目的は昨年度に引き続き遺伝性乳がん卵巣がん症候群（以下HBOC）の原案プログラムの作成と活用であった。原案プログラムを作成するに当たり、看護職者へ実際の講義で使用し、その理解度などをアンケートや小テストを行うことで確認した。また看護職者のHBOCに対する意識調査の結果も論文化した。離島が多い本県で、さらにコロナ禍においては、遠隔地教育の必要性があるため、webなどを用いた集団教育ができるよう環境整備を行う一貫として複数人で使用できる設備を購入したため、他施設の看護職者を一同に集めての講義を行うこともできた。また、認定遺伝カウンセラーや認定遺伝カウンセラーを目指す大学院生への講義も遠隔教育システムを用いて行なった。当院はがんゲノム拠点病院としての役割もある事から、他施設の看護師やその他のコメディカルを含むカンファランスで、がん遺伝子パネル検査を行なった事から見えてくるBRCA遺伝子も含めた遺伝性腫瘍に関するカンファランスも頻回となっており、遺伝学的検査の結果の解析も一緒に検討して実際の診療の中での看護職者への教育も行なっている。一方で遺伝カウンセリングを学ぶ看護師が同席している遺伝カウンセリングの現場において、遺伝カウンセリングを受けたクライエント（来談者）に、遺伝カウンセリングを受けたことで分かったこと、分かりにくかったことなどのアンケート研究も行なっており、それを通じて専門的に学びたい看護師への意識づけに役立つと考えている。
HBOCに関する学会発表では①日本外科学会②日本遺伝性腫瘍学会③日本乳癌学会④日本人類遺伝学会で毎年行いながら、実績をまとめて発表を行っている。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度は教育コンテンツの原案プログラムの作成をして活用を行うことが目的であった。当院看護職者への教育は継続できているが、遠隔地へも教育を行うことで広く知識を広げることができると考えている。しかし教育コンテンツの原案作成がまだ完成していないことと、covid-19への対応が、各施設で継続しており、遠隔地で教育に関する準備（実務者とのミーティング）が進んでいないことからやや遅れているといえる。
|
| Strategy for Future Research Activity |
HBOCをとりまく医療環境が変化していく中で、それに対応したリアルタイムの情報提供を心がけ、近い将来として対面で集まっての研修が難しい状況が継続しているため、webでの対応が可能となるよう方法を考える。また看護職者の教育者の意見も取り入れ、より早期からの看護教育にも介入する予定である。
|
| Causes of Carryover |
covid-19により昨年同様遠隔地との教育プログラム作成の打ち合わせができず予定通り進まなかったことが主な原因となり、次年度使用額が生じた。次年度は最終年度にて、遠隔地とのミーティングを行いプログラムの原案を作成する目的で、動画配信のためのビデオ機器の購入や、関連学会に参加して発表することや論文構成などを行なって発表を目指したい。
|
