2018 Fiscal Year Research-status Report
頸部郭清術を受ける患者の機能障害に対する包括的看護プログラムの開発
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18K10283
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
西岡 裕子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10405227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深田 順子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (60238441)
鎌倉 やよい 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, その他 (00177560)
渡邉 直美 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (40736782)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 / 頸部郭清術 / 機能障害 / リハビリテーション / 組織硬度 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:本研究では、頸部郭清術後の肩関節周囲の運動障害に対するリハビリテーションに、頸部周囲組織の「硬さ」を改善するストレッチ等を加え、摂食嚥下障害へも対応した包括的なリハビリテーションの実施や機能障害の程度を経時的に評価する看護プログラムの開発することを目的とする。 平成30年度は、看護プログラムとして、頸部可動域を改善するエクササイズを検討することを目的とした頸部郭清術後機能障害及びリハビリテーションに関する文献検討を行った。また、本研究で頸部周囲組織の「硬度」を測定する際に使用する、MyotonPRO組織硬度計(Myoton)の動作と精度を確認した。 方法:医学中央雑誌Webを用いて「頸部郭清術」and「機能障害」and「会議録除く」、「頸部郭清術」and「リハビリテーション」and「会議録除く」 をキーワードに検索を行なった結果、各116件、65件(重複あり)の文献が得られた。また、PubMedを用いて「neckdissection」and「rehabilitation」をキーワードに2014年~2018年に発表された文献を検索し、94件の文献が得られた。タイトルおよび抄録から研究計画の立案に適する文献として 医学中央雑誌より26件、PubMedより9件の文献を検討した。文献検討の結果を踏まえて、頸部周囲組織の硬度とその関連要因、測定方法を確定し、実施する頸部可動域エクササイズを決定した。 今後は、決定した測定方法や頸部可動域エクササイズを研究計画に反映させ、所属施設の研究倫理審査委員会へ本研究計画を申請する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度は、頸部郭清術後の障害とリハビリテーションに関する文献検討を行い、頸部可動域改善に効果のあるエクササイズを検討した。本研究で頸部周囲組織の「硬度」を測定する際に使用する、MyotonPRO組織硬度計(Myoton)の動作と精度を確認した。 平成30年度から今年度にかけて、頸部周囲組織の「硬さ」と頸部・肩関節周囲の関節可動域、喉頭運動などの嚥下機能、疼痛や不快感などの自覚症状との関連について、がんに罹患していない健常な高齢者で測定を行う予定であり、また、加齢による影響等も明らかにするため若齢者でも測定する予定であった。現在、所属施設の研究倫理審査委員会へ本研究計画を申請する準備を行っている段階であり、データ収集の開始に至っていないため、やや遅れている。 研究の実施が遅れているのは、文献によるエクササイズの検討に時間がかかったこと、データ収集期間の確保ができなかったことが要因である。 今年度は、7月に所属施設の研究倫理審査委員会に申請書類を提出し、9月~10月に若齢者のデータ収集から実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度は、健常な高齢者と若齢者の頸部周囲組織の「硬さ」と頸部・肩関節周囲の関節可動域、喉頭運動などの嚥下機能、疼痛や不快感などの自覚症状との関連を検証したいと考えており、所属施設の研究倫理審査委員会申請するための書類を作成している。今後の予定は以下のとおりである。 7月:所属施設の研究倫理審査委員会申請 9月~10月:若齢者に対して検討した頸部へのエクササイズを実施してもらい、エクササイズ実施前後で頸部周囲組織の「硬さ」と頸部・肩関節周囲の関節可動域、喉頭運動の測定、頸部や肩に関する自覚症状のアンケート調査を実施し、データを分析する予定である。データ収集及び分析は所属施設で実施する。 11月~12月:高齢者に対する研究実施施設との調整、高齢者への研究参加依頼を行う。 1月~3月:高齢者に対して検討した頸部へのエクササイズを実施してもらい、エクササイズ実施前後で頸部周囲組織の「硬さ」と頸部・肩関節周囲の関節可動域、喉頭運動の測定、頸部や肩に関する自覚症状のアンケート調査を実施し、データを分析する予定である。データ収集及び分析は所属施設で実施する。
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Causes of Carryover |
学会参加等の旅費を教員研究費や若手研究B(課題番号15K20712 代表 西岡)を使用したため残額が発生した。 今年度の助成金は、物品費(角度計)、謝金(高齢者・若齢者の被験者への謝金)、旅費(第25回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会、第34回日本がん看護学会、第43回日本嚥下医学会総会ならびに学術講演会)に使用する。
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