2020 Fiscal Year Research-status Report
外来に勤務するジェネラリストナースのための外来看護実践力評価尺度の開発
Project/Area Number |
18K10290
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
松本 文奈 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (60735603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 直子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30327978)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 外来看護 / 慢性期看護 / 看護師教育プログラム / ジェネラリストナース / 看護実践能力 / 学習ニード / 教育ニード / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
「外来ジェネラリストナースが自身の持つ力を発揮できるための方策を考える会(研究者主催)」では、今年度の活動方針として、併設病院の外来看護検討会において①キャリア開発に向けた教育支援のニーズを収集する ②キャリア開発のための教育プログラム開催形態のニーズを収集する こととし、活動を開始した。前期の活動から、「場や時間にとらわれない研修会受講形態」「知識の教授のみならず、中途採用者へのオリエンテーションでも活用できるような内容」「1つの勤務部署のための研修にとどめず、流動的に他部署へ応援体制がとれるための研修」などにニーズがあることが明らかになった。これを受け次年度以降の会の活動として、「外来看護師のためのe-learning教育プログラムの開発」に取り組むこととなった。なお、当プログラムの開発にあたっては科研申請を行い、2021年度より基盤Cの科研費採択を受け、研究として開発を遂行していく予定である。 会において検討予定であった教育効果測定のための尺度開発については、昨今の社会情勢から、外来看護に精通したメンバーとの会議時間を確保することができず、定期開催を中断した状態となった。現在、Webを活用した形態で短時間の会議開催のための環境が整いつつあり、2021年度からは会議を再開し、尺度の精選、内容妥当性、表面妥当性の検討に取り組む予定である。 また研究者は、前述の外来看護検討会において、今年度は「外来患者満足度の向上に関する外来スタッフへの啓蒙活動」を行った。これは、併設病院が取得した米国のMagnet Recognition認証で要請されている、「外来看護の質評価指標を明確化する取り組み」に位置づくものである。外来患者満足度を向上させる病院の取り組みにおいて、外来看護師に期待されている資質や役割について、更に明確化し、開発予定の教育プログラムに組み込む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度はコロナ禍による学内業務の変更対応が著しく、研究活動の時間が確保しにくく、研究結果の分析作業が滞ってしまった。結果分析や分析の妥当性・信頼性確保のため、検討会を設ける予定としていたが、コロナ禍による集会自粛やメンバーの時間確保困難が続き、検討会が開催できなかった。検討会メンバーとはzoom等で少しずつ結果共有を行ってきたが、ようやく検討方法の見通しが立ってきた。次年度には結果をまとめることができる見込みであるため、研究期間を1年延長し、次年度で研究完了を目指したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
会議開催方法としてオンラインで代替できるような環境が整ってきたこと、研究協力者の臨床看護師の時間が短時間でもいただけるようになってきたことから、定期会議を再開し、研究を進める予定である。また、研究結果を広く公表するために、リーフレット作成や学会発表、論文投稿を行う予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度は、コロナ禍による学内業務の変更対応のため研究活動の時間が確保しにくくなったこと、集会自粛やメンバーの時間確保困難が続き、検討会が開催できなかった。そのため、定期会議開催費や学会参加での旅費が発生しなかった。 2021年度は、オンラインを活用した検討会が再開できる見込みが立った。年度前半で研究協力者と研究結果共有を始め、結果分析や分析の妥当性・信頼性確保のための検討を行う予定である。研究費は、対面での検討会開催費用や、年度後半に結果を広く公表するためのリーフレット作成、学会発表費用、論文投稿費用に充てる計画である。
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