2018 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病療養指導士と患者会の協働によるセルフケアpower upプログラムの有効性
Project/Area Number |
18K10313
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
脇 幸子 大分大学, 医学部, 准教授 (10274747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 安子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50252705)
濱口 和之 大分大学, 医学部, 教授 (60180931)
瀬戸 奈津子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (60512069)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | セルフヘルプグループ / セルフケア支援 / 地域協働活動 / 糖尿病療養指導士 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的・方法の達成状況】 『糖尿病・予備軍のある人とCDEとの協働によるセルフケアpower upプログラムの企画』にあたり、糖尿病・予備軍のある人と地域における地域糖尿病療養指導士(CDEL)との相互作用の場であるセルフヘルプグループ活動について、CDEL150名に対して研修会を開催した。「魅力的な友の会にするために」をテーマに、1グループ5~6人の25グループで検討した。検討内容を記録に残し、その内容からコードを作成し、カテゴリー化した。 【結果】 友の会発展の課題については、302コード、17カテゴリーが抽出された。その内容は、患者会員の減少や高齢化、医師やCDELのマンパワー不足・業務外での負担、仕事等で若い人の参加減少、経済的負担と制約、アピール不足、ニーズにあっていない、患者・CDEL・友の会・施設間の横のつながり不足、継続できにくいシステム不備、会員の特典がない、冊子の活用状況、糖尿病への偏見などがあった。 魅力的な活動については、482コード、20カテゴリーが抽出された。その内容は、アプリやWeb活用、興味を引く楽しい活動、糖尿病に限らない健康教室、個別性・地域特性・社会の動向に対応した活動の対象・内容・方法、さかえの改革と患者会費の検討、糖尿病を気負わずに支え合いリラックスできる企画、県や市や大学や福祉と協働、糖尿病包括連携、登録制や診療報酬加算など病院診療や制度システムの中に組み込むなどがあった。 【協働プログラム企画の方向性】 友の会はメンバー共生で仲間とともに生きていくセルフヘルプグループである。糖尿病とうまく付き合うためには一人ではなく家族や医療者や友人などと交流の幅を拡げ話し合うことが大切である。そのためにはメンバーの主体性・対等性・ニーズに合った方法・組織化しすぎずに同じ志を持った仲間が気軽に集まれることが重要なカギとなることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年度の調査の意義は今後の協働プログラム企画にあたり、意義が大きいものであったが、労務状況や体調管理との調整がつかず、予定していた研修会の一つしか達成できず、行政などとの会議の開催や協働プログラム企画に至らず、2019年度のプログラム実施が延長しそうである。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 行政などとの会議の開催 2.「患者力を高めよう!セルフケア自己評価支援」CDEL研修会の開催し、同時にCDEL療養支援実践能力の調査 3. 協働プログラムの企画(協働プログラムの実施の中で調査の統制群などの調査ができるように企画する。) 4.協働プログラムの企画が重要なため、実施を半年から1年遅らせる。
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Causes of Carryover |
【当該助成金が生じた状況】 研修会の実施や調査が一部終了できていないこと、プログラム企画の進捗の遅延 【使用計画】前年度に使用予定のタブレット設備費、企画会議交通費を2019年度に合わせて使用する。
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Research Products
(1 results)