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2021 Fiscal Year Research-status Report

不眠を対象とした看護師による10分間CBTの効果

Research Project

Project/Area Number 18K10315
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

長井 麻希江  富山大学, 医学部, 協力研究員 (40454235)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大江 悠樹  杏林大学, 医学部, 助教 (40722749)
中島 俊  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 室長 (10617971)
喜多 義邦  敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (30147524)
杉山 由香里  富山県立大学, 看護学部, 講師 (70509702) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords簡易型認知行動療法 / CBT-I / 不眠症 / 外来看護 / パイロットスタディ
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、まだ本邦で広く実施されていない、不眠に対する超短時間型の認知行動療法(簡易型CBT-I)を用いた介入研究である。始めの2年間では、外来看護師が行う簡易型CBT-Iのプログラムを考案し、効果検証にむけたパイロットスタディを実施した。その結果、不眠重症度尺度(ISI)得点が有意に低減する(プログラム終了時点でp=0.007、12か月後時点でp=0.007、Willcoxon符号付順位検定)、寛解率が高い(プログラム終了時点で77.8%、12か月後66.7%)などの有効性が示唆された。3年目にはそれらの結果を論文化して投稿し、今年度(4年目)オープンジャーナルにて掲載された(Journal of Primary Health Care Research & Development, DOI:10.1017/S1463423622000032)。
次の段階として、パイロットスタディの結果を受けてRCTを進めるべきところであったが、今年度も新型コロナウィルス感染対策が続いて研究フィールドや介入者の確保が困難であった。リクルートの一環として、研究代表者(長井)がセミナーを開催し(テーマ:不眠に対する簡易型認知行動療法)、参加者に研究の紹介や協力を呼び掛ける活動を行った。その後、関心を持ってくれた医療従事者に対して連絡調整を行っているが、直接訪問することが難しいため、対面して説明や依頼を行うことができない状況である。しかし、所属施設長の許可が下りた場合には、RCTの研究フィールドを確保できる可能性がある。
その他、介入者が決定した場合の養成研修(ワークショップ)に必要な物品の購入や教材作成を整えた。また、研究対象者の検温や血中酸素飽和度測定のための物品も準備した。現時点においてRCT開始は未定だが、研究フィールドが確定次第、いつでも取り掛かることができるように準備を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

昨年度までに不眠のための簡易型CBTの効果検証にむけたパイロットスタディを終え、今年度はその結果を論文化することができた。しかし、新型コロナウィルス感染拡大によって研究フィールドの確保、介入者の養成が困難を極めたため、次のRCTは進捗しなかった。
他方でRCTの具体的進捗には及ばなかったが、パイロットスタディの結果から、研究対象の包含基準及び除外基準の厳密化、介入者のスキルトレーニングなど重点課題が明確になり、当初のRCT研究計画をブラッシュアップすることができた。しかし、今後もコロナ対策が継続すると見込まれることから、研究フィールドをより拡大して検討すること、他のコメディカルスタッフも介入者として検討することなど確定していない点もあり、引き続き実現可能性を考慮しながら検討していく必要がある。

Strategy for Future Research Activity

パイロットスタディの結果、開発した簡易型認知行動療法は一定の効果が示唆され、課題も提示された。よって、今後も対象者数を増やした上でのRCTを目指すが、いくつか残された検討課題が存在する。
まず、対象者数を一群40名以上とする場合、介入者は3-4名以上必要となるが、看護師に限定したリクルートに限界があれば、職種にこだわらず、コメディカルスタッフに広く呼び掛ける必要がある。それも視野にいれながら、現在連絡をとっている施設との調整を継続していき、新たな募集も検討していく。
また、研究フィールドとして病院外来やクリニックという場の確保が実現しない場合には、それ以外の場(訪問看護など)を検討する必要がある。例えば訪問看護という場で試みる場合、パイロットスタディで考案した構造化されたプログラムがそのまま使用できるのかという問題も生じるため、そのような点も考慮しながら多様な選択肢で検討を進める必要がある。
研究フィールドが確保でき、介入者が定まったら、それに応じた形での本プログラムを習得してもらうため、複数回のワークショップによる養成研修をを開催する。パイロットスタディの結果、介入者のスキル向上が重点課題の一つであると考えられたため、演習に重点を置き、簡易型CBT-Iの効果検証を目指す。

Causes of Carryover

新型コロナ感染対策が継続される状況下において、RCTのための研究フィールド確保と介入者の養成が十分進んでいない。これらのリクルート活動を継続すると共に必要に応じて候補施設への訪問が必要となる。並行して、考案したプログラムをよりブラッシュアップするための情報収集や情報発信を目的とした活動(論文収集、学会参加やシンポジウム開催など)のための予算が必要である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] Evaluation of a Japanese brief CBT-I 1 administered by a nurse: a pilot study2022

    • Author(s)
      Makie Nagai, Yuki Oe, Masaru Horikoshi, Shun Nakajima, Hitomi Oi, Yoshikuni Kita
    • Journal Title

      Primary Health Care Research & Development

      Volume: - Pages: -

    • DOI

      10.1017/S1463423622000032

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2022-12-28  

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