2022 Fiscal Year Research-status Report
乳がん患者の思春期の子どもへの病気の説明に関する意思決定プロセスと影響要因
Project/Area Number |
18K10318
|
Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
尾沼 奈緒美 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (00295627)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 乳がん患者 / 思春期 / 意思決定支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、(1)乳がん患者が思春期の子どもに病気について説明することに関する意思決定支援の現状と課題を、患者を支援する看護師の認識を通して明らか にし、この結果を基に、(2)乳がん患者の意思決定プロセスと影響要因に関する質問紙調査を実施し、支援プログラムを作成することを目的とする。 (1)の調査に関する対象者は、患者を支援する看護師であり、研究倫理審査委員会の承認後、データ収集を行う予定である。(2)の調査については、(1)に 関する調査を実施後、行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
第一段階の調査の対象者を変更して実施することにしたため、再調整に時間を要していること、Covid-19による活動制限、講義・演習・実習等の教育業務の負担 増大により、課題の進行が遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
第一段階の調査については、所属大学の研究倫理審査委員会の承認後、調査を実施する。この調査の目的は、具体的には、①意思決定支援の現状、②その現状に 影響する要因、③現状を踏まえてさらに必要だと考える支援、④支援を通して認識している患者の置かれている状況を明らかにすることであり、乳がん患者が思 春期の子どもに病気について説明することに関する意思決定支援を実際に行っている医療従事者を対象とすることが重要である。そのため、がん看護専門看護 師、乳がん看護認定看護師等を対象とする。 第二段階の調査については、第一段階の調査結果から、乳がん患者の思春期の子供への病気の説明に関する影響要因や必要な支援、支援の時期を明確にした上で 質問紙を作成し、研究倫理審査委員会の承認後、乳がん患者を対象に実施する。質問紙調査の結果に基づき、支援プログラムの作成を行う。
|
Causes of Carryover |
2022年度に第一段階の調査のデータ収集予定であったが、再調整に時間を要していることやCovid-19による活動制限、講義・演習・実習等の教育業務の負担増大により、データ収集を2023年度に実施することに変更した。所属機関の研究倫理審査委員会へ書類を提出し、承認後に実施する予定である。 第一段階のデータ収集、分析を行った後に、第二段階の調査の準備、研究倫理審査委員会への書類の提出、承認後のデータ収集を進める予定である。 次年度使用額については、対象者への依頼、データ収集、データ逐語録作成依頼、研究関連書籍購入、学会発表のために、物品費、旅費、人件費・謝金、通信費、印刷費として使用する計画である。
|