2019 Fiscal Year Research-status Report
がん終末期在宅療養者における訪問看護師の臨床判断の実態とプロセス
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18K10319
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
栗田 麻美 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00574922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小竹 久実子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90320639)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 訪問看護師 / 臨床判断 / がん終末期 / 在宅療養者 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん終末期在宅療養者における訪問看護師の臨床判断について、エキスパートの訪問看護師12名に半構成面接によるインタビューを実施した。先行研究で、看護師の判断の前提には、看護師側の知識や価値観等が影響し、本研究のインタビューにおいても、判断の選択肢に重みづけを行い、最終の選択を行う時に、訪問看護師の看護観が基盤にあることが、データの精読にて明らかになり、訪問看護師の看護観に焦点を当て、質的帰納的に分析し、6名の分析段階の第1報を下記にて発表した。 学会発表:Mami Kurita,Kumiko Kotake:Nursing Philosophy Supporting ClinicalJudgment of Visiting Nurse for terminal Cancer Patients, Sigma 30th International Nursing Research Congress,25-29 July 2019,Calgary,Alberta,canada その後、データを追加して分析し、現在論文としてまとめている段階である。 がん終末期在宅療養者における訪問看護師の判断のプロセスは、12名のインタビューデータをM-GTAで分析中であり、複数の概念が明らかになりつつある段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
がん終末期在宅療養者を看護する訪問看護師にインタビューにて半構成質問を行い、インタビュー内容を研究対象者の了解を得て録音し、現在のところ12名のデータを得ている。 データをM-GTAにて分析を行っており、現在複数の概念が明らかになりつつある。 新型コロナの感染拡大に伴い、インタビューが中断しており、今後終息を待ち、インタビューを再開し飽和に至るまでデータ収集と分析を継続する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
訪問看護師のインタビューによるデータ収集が、新型コロナの感染拡大により一旦中断せざる得なくなっており、今後終息(感染者数減少)を待ち、インタビューを再開し、飽和に至るまで継続し、分析を進めていきたい。面接時に感染予防についての配慮も加えて、研究協力の依頼を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
・教育業務との兼ね合い(所属部署の人員の退職による業務増加)および、2020年に入り新型コロナの感染拡大に伴い、訪問看護師へのインタビューが中断せざる得ない状況となり、研究全体のが進んでいない。3月に参加を予定していた学会が中止となるなど、研究計画の一部変更が生じたため、助成金の使用計画どおりに使用できていない状況である。また、分析に手間取っており、効率的に行えるように分析ソフトの購入を検討したいと考える。
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