2021 Fiscal Year Research-status Report
質保証と安全性を重視した看護学生の臨床実習前から新人までの看護実践教育の在り方
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18K10338
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
杉山 文乃 (櫻井文乃) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 准教授 (10611238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 智子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 大学校長 (20151615)
柏木 公一 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 (20334378)
長岡 波子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 助教 (20796297)
益田 美津美 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (60384153)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 臨地実習 / 新人看護師 / 看護学生 / 循環器看護 / 臨床看護能力 / 看護基礎教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護学生と新人看護師の臨床看護能力の乖離と継続学習に焦点を当て、eラーニングとシミュレーションを組み合わせた学習プログラムを開発し、有用性を検証する。当初計画では2020年度までに実施した、新人看護師および教育担当看護師への調査を踏まえ、今年度は学習プログラムを開発し、その有用性を調査することであった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、調査対象となる医療機関が新型コロナウイルス感染症対応を担うこととなり、研究参加を依頼するのに2021年度は適切な時期ではないと判断した。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、看護学生による感染の媒介や看護学生自身の感染予防のため臨地実習および対面での集合学習が困難な状況となり、eラーニングとシミュレーションが急激に普及した。そこで導入が進んでいる欧米の方略を検討し、拡大しつつある本邦に適したプログラム開発が必要であると考えられた。 2022年度は、医療機関における新型コロナウイルス感染予防対策も確立してきている。加えて、臨地実習を学内演習で代替した基礎看護教育修了者が新人看護師となった。それらのことから本研究グループは、看護学生と新人看護師の臨床看護能力の乖離解消や、職場移動時の学修のために、本学習プログラムが必要であると検討した。米国ではすでにThe INACSL Stadard of Best Practice: SimulationSM等の基準を設けて臨地実習をシミュレーション教育に代替されているが、本邦は、新型コロナウイルス感染拡大による急激な拡大期にあるため様々な教授方法が試行錯誤されている状況にある。そこで本研究は、2021年度までの調査結果と共にThe INACSL Stadard of Best Practice: SimulationSM等の基準に照らして実用性の高い学習プログラムの開発を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、医療機関で実施予定であった調査について、実施可能な時期を再考する必要が生じた。また、学習プログラムの内容や、実施方法についても、新たに定着しつつある感染予防方法を包含するよう再考する必要が生じた。これらのことから、当初目的に加えて、医療機関の状況や新たに確立しつつある感染予防方法および、臨地実習と学内演習ののありかたについて再考する必要が生じた。そのため進捗に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画である、看護学生と新人看護師の臨床看護能力の乖離と職場移動によって困難を生じる可能性がある継続学習に焦点を当て、eラーニングとシミュレーションを組み合わせた学習プログラムを開発し、有用性を検証する。加えて、新型コロナウイルス感染症への対応だけでなく、臨地実習の効果向上の観点から捉え、学習プログラム開発の推進を図る。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、医療機関で実施予定であった調査について、実施可能な時期を再考する必要が生じた。また、学習プログラムの内容や、実施方法についても、新たに定着しつつある感染予防方法を包含するよう再考する必要が生じた。これらのことから、当初目的に加えて、医療機関の状況や新たに確立しつつある感染予防方法および、臨地実習と学内演習ののありかたについて再考する必要が生じたために進捗に遅れが生じ、次年度使用額が生じた。 次年度は、2021年度までの調査結果と共にThe INACSL Stadard of Best Practice: SimulationSM等の基準に照らして実用性の高い学習プログラムの開発及び有用性の評価を計画している。
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