2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a new life guidance program to improve dyspnea by applying self-instruction methods and problem solving therapy
Project/Area Number |
18K10339
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Higashinagoya National Hospital |
Principal Investigator |
野崎 忠幸 独立行政法人国立病院機構東名古屋病院(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構東名古屋病院, その他 (60770617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 真一郎 国際医療福祉大学, 臨床医学研究センター, 教授 (50211488)
松永 由理子 (明時由理子) 九州大学, 医学研究院, 講師 (50612074)
堀江 淳 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (60461597)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 呼吸器疾患 / ADL指導 / 呼吸困難感 / 呼吸リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、呼吸器疾患に併発する認知機能低下を明らかにし、認知機能に問題を有していても臨床応用が可能となるような新たな生活指導プログラムを開発し、その有用性を検証することで、慢性呼吸器疾患患者の生活機能向上を目指すものである。 2018年度は、倫理審査委員会の承認が遅れたことに加え、データ収集に関してデータ提供先との協議に時間がかかり、データ収集開始がやや遅くなった。しかし、その後は、呼吸器疾患に併発する認知機能低下の解明を目的に①認知機能評価、②一般情報、③社会背景、④身体機能評価、⑤精神・心理機能検査、⑥健康関連生活の質をベースライン調査として開始し順調に研究データを取得することができていた。 2019年度は、生活指導プログラムの開発として、ADL動作の介入効果の検証に取り組んでいたが、2019年度末からの社会的情勢の影響により、研究参加者の継続 的なデータ収集困難、新規研究参加者のリクルート困難な状況となり、その後も継続した研究対象者のデータ収集が困難であった。2020年度、2021年度は新型コロナウイルス流行の影響により、研究データの取得が困難な状況となった。感染状況が収束した期間では、データの取得を再開した期間もあったが、継続して研究データを取得することは困難であった。 分析可能な慢性閉塞性肺疾患10例、間質性肺炎13例、肺気腫合併肺線維症4例の合計27例76.0±6.6歳において、MMSE26.3±3.1歳、Moca-J:21.2±3.9点、FAB:12.7±2.6点とMMSEではカットオフ値を上回っているもののMoca-J、FABではカットオフ値を下回っていた。ADLでは介入群ではNRADL全体で48.3±7.3点から51.5±17.2点(P<0.001)、下位項目では息切れでは17.5±5.6点が20.6±5.5点(P<0.001)と改善が認められている。
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