2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the postoperative defecation disturbance intervention program (for outpatient nursing care) for patients undergoing anus-preserving operation for rectal cancer
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18K10340
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
藤田 あけみ 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (30347182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諸橋 一 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30598628)
三浦 卓也 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30722136)
坂本 義之 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (60361010)
工藤 せい子 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (80186410) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 術後排便障害 / 直腸がん / 外来看護 / 看護介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、申請者らが開発した直腸がん肛門温存手術後の排便障害対策である術後排便障害介入プログラムを外来看護師が実践する際の課題を明らかにし、外来看護で展開できるように術後排便障害介入プログラム(外来看護用)を開発することである。 2023年度は、協力依頼する外来看護師数を減らし、プログラム実施を6か月程度実施してもらいプログラムを完成する計画であったが、COVID-19が5類に移行した後もCOVID-19の患者への対応やマンパワー不足により、継続しての協力が得られなかった。そこで、申請者である研究代表者がプログラムの介入を行い、外来看護師にはプログラムを実施するうえでの課題についてインタビュー調査を行った。 術後排便障害介入プログラムを実施した対象者は6名で、6か月間介入した。1回介入が1名、2回介入が4名、3回介入が1名であった。主な希望する最終目標は、「遠出できるようになりたい」「排便の感覚がもっとわかるようになりたい」であり、6か月間の介入では最終目標まで到達してはいないが、対象者からは「だんだん良くなっているのを実感している」「長い目で頑張ろうと思う」などの意見が聞かれた。 外来看護師からの術後排便障害介入プログラムへの意見をまとめた結果、「短時間(15分程度)の介入であれば可能」「外来看護師だけでは介入までは難しい」「具体的な介入方法まで示す必要がある」「30分の介入が望ましいが時間的に難しい」などの意見が出された。介入結果と外来看護師の意見から、排便状態アセスメントシートと目標を合わせた術後排便障害介入プログラムによる直腸がん術後の排便障害のある患者への看護介入は可能であると考えられた。しかし、外来看護は想定以上にマンパワー不足が深刻であり、介入方法をより簡便にし、外来看護師が介入できるように具体的な介入のアルゴリズムを提示する必要があると考えられた。
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