2019 Fiscal Year Research-status Report
Effect of Nursing Intervention Program to Improve Meta-cognition for Alcoholics
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18K10341
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
森 千鶴 筑波大学, 医学医療系, 教授 (00239609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅谷 智一 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60824307)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ある子依存症者への教育 / 断酒継続 / アルコール依存症者のQOL / メタ認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルコール依存症者の飲酒習慣、メタ認知、自尊感情がQOLに関連していると考えられ、飲酒習慣とQOLなどとの関連について、精神科病院に外来通院しているアルコール依存症者に、無記名自記式の調査を実施した。外来通院しているアルコール依存症者118名から有効な回答を得た。断酒していない者が46名含まれており、断酒している者の断酒歴は平均1.3年であった。断酒していない者を含め、断酒歴で身体的QOLと精神的QOLを比較したところ、断酒をしていない者のQOLが低いことが明らかになった。また、メタ認知も飲酒習慣と関連していることが明らかになった。さらに、メタ認知、自尊感情、精神的QOL、身体的QOLが関連していることが認められた。 これらのことから、医療職者によるメタ認知機能の向上のための介入の重要性が示唆された。また、断酒生活が継続している者のQOLが高いことから、アルコール依存症者への教育の際には、メタ認知を高めることや断酒生活に価値を見出すことができるような内容を盛り込む必要性が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染拡大防止のため、対象者施設への出向くことが難しい状況になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
アルコール依存症者のメタ認知を高めるために必要な教育内容が明らかになってきたので、介入計画を立案し、通常の状態に戻った後、すぐに開始できるように計画をすすめる。
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Causes of Carryover |
遠隔地での調査であったため、調査のための人員確保・および研究の指導・助言を求める必要があったため予算の変更を行った。しかし、調査対象施設の倫理審査に時間がかかり、調査が思うように進まなかった。未使用額については、調査用紙の購入などにしていきたい。
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