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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Recommendations for Japanese-style polices for employment support for the mentally disabled based on comparison with other countries

Research Project

Project/Area Number 18K10344
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

水野 恵理子  順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 教授 (40327979)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords統合失調症 / 就労支援 / 雇用者
Outline of Annual Research Achievements

今年度は最終年度であり、研究成果の公表とまとめを行なった。まず、「統合失調症者がもたらす一般就労の意味」を日本健康医学会雑誌へ発表した。統合失調者にとって一般就労がどのような意味をもっているのかを明らかにすることが目的であった。一般就労している統合失調症者12名に半構成的面接を行い、逐語録を内容分析した。統合失調症を有する自分との対峙、一社会人になることへの促しの2つのカテゴリを抽出し、一般就労は、病気・障害を抱える自分と向き合い、誇りの再獲得をもたらすものであった。2つめに、「雇用者が捉える精神障害者の就労と支援」をストレス科学へ発表した。雇用者が精神障害者の就労をどのように捉えているかと支援の実際を明らかにすることが目的であった。精神障害者を障害者枠で雇用している企業の人事担当者8名に半構成的面接を行い質的に分析した。対象者は、働くことは精神障害を有する社員が主体的な生き方を築くために必須であり、精神疾患の特性が影響する言動や業務遂行力に関するわからなさをもち、精神障害を有する社員と健常社員が「共働」できる職場づくりを試行錯誤していた。そして、仕事力成熟の支えと自分らしい働き方の促進を図る職務創出モデルの検討が今後の課題となった。
最後に、5年間にわたる本研究について、計画準備・実施・完了に至る事項を含めた成果報告書を作成した。諸外国における精神疾患や精神医療に対する偏見は未だにあり、精神医療福祉従事者は、精神障害者の就労の機会をいかに提供するか、企業との連携や働き方の幅を広げることに力を注いでいた。国内では、就労とその支援について、精神障害者本人、精神医療福祉従事者、雇用する企業それぞれに捉え方と課題があり、特に就労の定着は一筋縄ではいかないものであることを再認識した。三者間で擦り合わせることができる点を見出し、新たな支援法を検討する必要性が示唆された。

  • Research Products

    (3 results)

All 2022 Other

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 統合失調症者にもたらす一般就労の意味2022

    • Author(s)
      水野 恵理子、坂井 郁恵、高田谷 久美子
    • Journal Title

      日本健康医学会雑誌

      Volume: 31 Pages: 223~229

    • DOI

      10.20685/kenkouigaku.31.2_223

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 雇用者が捉える精神障害者の就労と支援2022

    • Author(s)
      水野恵理子, 坂井郁恵, 高田谷久美子
    • Journal Title

      ストレス科学

      Volume: 36 Pages: 55-63

    • Peer Reviewed
  • [Remarks] 順天堂大学医療看護学研究科

    • URL

      https://www.juntendo.ac.jp/academics/graduate/nurs/staff/00215.html

URL: 

Published: 2023-12-25  

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