2020 Fiscal Year Research-status Report
統合失調症者と高機能自閉スペクトラム症者における日常生活上の困難さ
Project/Area Number |
18K10346
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 純栄 京都大学, 医学研究科, 講師 (70454410)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 精神科リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症者と自閉スペクトラム症者の日常生活上での困難さを構成している要因としての「言動の予測とその制御」を解明する。 精神科リハビリテーションでは体験を通して言動の予測とその制御を学習し般化を行う。そして、精神科リハビリテーションでは体験のモデルとして作業活動やプログラムを使用する。今回の研究では、統合失調症者と自閉スペクトラム症者を対象にした自動思考、記憶、身体動作に着目した対象者の言動パターンを抽出する。また、制御方法のメカニズム解明のため、今回は健常者を対象にした作業活動課題時の脳波実験を行う。これにより臨床知見では承認されいた精神科リハビリテーションの手法を根拠をもって補完でき、統合失調症者および自閉スペクトラム症者を対象にした制御法のメカニズムを検討する基盤を構築する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
感染症対応にて研究計画の一部を修正した。その後はおおむね順調に計画を進展させることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究にて、闘争失調症者と自閉氏スペクトラム症者を対象にした作業活動時の制御法のメカニズム解明に向けた基盤を構築できると期待している。本研究成果で得られたより臨床的な言動パターンの抽出と、患者群を対象にした作業活動時の制御メカニズム解明に取り組む。
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Causes of Carryover |
感染症対応にて、予定されていた追加データ収集が行わなかった。計画を見直し、最終年度である今年度に成果物作成に重点を置くことにした。
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