2021 Fiscal Year Research-status Report
Hopeを強化した手術を受ける肺がん患者リハビリテーション看護ケアモデルの構築
Project/Area Number |
18K10348
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
板東 孝枝 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (00437633)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雄西 智恵美 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (00134354) [Withdrawn]
近藤 和也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10263815)
今井 芳枝 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10423419)
高橋 亜希 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70799874)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 肺がん患者 / Hope / がん手術療法 / がんリハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の全体構想は、手術療法を受ける肺がん患者が主体的に治療に参加する上で重要な概念であるHopeを強化するために必要な要素と患者の身体的・心理的回復の促進に有効ながんリハビリテーションプログラムの内容を明らかにし、手術を受ける肺がん患者のHopeを強化したがんリハビリテーション看護プログラムの開発を行うことである。Hopeは、がん患者にとって、ダイナミックな個人の生命力となるものであり、不安や恐怖に立ち向かい、自己の存在や価値を保護するための心的エネルギーになりうるものという特徴がある。肺がん患者が自らの人生を自分らしく生き抜く力になるものが、Hopeであると考える。現在までに手術を受ける肺がん患者の身体的・心理的回復の促進に有効ながんリハビリテーションプログラムの内容について研究を進めており、2021年度までに根治手術後に再発・転移をした肺がん患者の心理的適応に関する要因が明らかになった。しかしながら、2020年より倫理審査委員会の承認が得られている「肺がん手術療法を受ける肺がん患者のHopeを強化した肺がんリハビリテーション看護ケアモデル」を評価するための要素を抽出するために因子探索質的記述的研究を実施予定であったが、長引く新型コロナウイルスの影響により、研究協力施設への立ち入り制限や患者との接触時間の制限等から、研究フィールドの調整が難航し、データ収集は中止している状況である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年に倫理審査委員会の承認が得られている「肺がん手術療法を受ける肺がん患者のHopeを強化した肺がんリハビリテーション看護ケアモデル」を評価するための要素を抽出するために因子探索質的記述的研究を実施予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、研究協力施設への立ち入り制限等もあり、データ収集を行うことが難しい状況である。特に調整している研究フィールドにおいては、新型コロナウイルスの影響により、患者との接触時間が1回 15分以内と制限されており、半構造化面接を遂行することが不可能であり、面接調査を開始することができていない状況にある。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在までに再発・転移肺がん患者の心理的適応に関する要素が明らかになっているため、引き続き文献検討や現存するデータの分析を行い、他の要素がないのかを研究者間で検討を行う予定である。新型コロナウイルスの蔓延状況や研究フィールドの制限等にもよるが、新型コロナウイルスの蔓延が収束し、研究フィールドで半構造化面接調査が可能となり次第、データ収集を完了させ、手術を受ける肺がん患者のHopeを強化したがんリハビリテーション看護プログラムの開発を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウィルスにより、研究フィールドの調整が不可能となり、予定していた面接調査を実施することができなかったため次年度使用額が生じた。次年度使用額に関しては、関連書籍や文献取り寄せの費用等として使用予定である。またデータ収集再開後は、データ分析や論文投稿時の校正費等としても使用予定である。
|