2018 Fiscal Year Research-status Report
養護者による高齢者虐待共依存ケースへの対処法と看護職の共依存対応コンピテンシー
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18K10351
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
松下 年子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50383112)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者虐待 / 困難事例 / 共依存 / 事例検討 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者虐待および共依存の国際的文献レビューを行った。結果、高齢者虐待の困難事例については、欧米と日本とでは社会文化的背景の相違があることが掌握された。共依存そのものについては米国での研究が進んでいるものの、それと高齢者虐待を結びつけて論考する研究は少なかった。一方で、わが国の高齢者虐待研究に関しては、量的、質的研究が混在するが、共依存に特化したところでは事例研究が中心であり、尺度等を用いた研究は見当たらず、今後の開発が期待されることが掌握された。次に、研究フィールドの確保を目指して、複数の高齢者虐待の研修会等の開催に関与した。結果、2か所のフィールドを得ることができた。次年度に協力を仰ぐことを目指して計画調整を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文献検討とフィールド確保が遂行できたため
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は高齢者虐待の困難事例のヒアリング調査を実施するとともに、研究協力者とともに事例分析を進める。一方で、困難事例ケースへのコンサルテーションを行い、評価活動を継続する。さらに看護職の共依存対応コンピテンシーに関する文献レビューに取り組む。
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Causes of Carryover |
今年度は文献レビューが中心であったために予定の使用額に至らなかった。次年度はフィールド開拓に向けて出張(交通費、宿泊費)、会議開催等を行うための費用が発生する予定である。
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