2019 Fiscal Year Research-status Report
クローン病患者のセルフマネジメントの実態と関連する要因
Project/Area Number |
18K10354
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
石橋 千夏 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30564976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藪下 八重 佛教大学, 保健医療技術学部, 教授 (60290483)
籏持 知恵子 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (70279917)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | クローン病 / セルフマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、クローン病患者のセルフマネジメントの実態と関連要因を明らかにすることを目的とし、尺度開発と当事者を対象とした調査を行う。2019年度は、2018年度に行った概念分析からクローン病患者のセルフマネジメントの特徴を明確にし、特徴を反映した尺度原案を作成することに取り組んだ。またクローン病患者のセルフマネジメントに影響する要因について、関連する文献検討を行った。これらから調査項目を作成し、尺度の表面妥当性・内容妥当性の検討に進む予定であった。しかし調査対象となるクローン病当事者のリクルートに関して、当事者の自助グループの活動状況などにより調整が遅れるなど課題があり、表面妥当性の調査に取り掛かれずにいる。 当事者の自助グループには患者経験の豊富なものが複数いることから、当事者による表面妥当性の検討についてのリクルートは患者会を対象にすべきと考えるが、クローン病患者会の全国ネットワークに加盟している複数の会にリクルート先を広げることも検討する。 現在、新型感染症に関連して本学の研究倫理審査も中断している状況にあるが、今後倫理審査が再開したら表面妥当性・内容妥当性の調査に進む予定である。また表面妥当性・内容妥当性の検討により尺度項目を精選し、クローン病患者のセルフマネジメントの実態と関連要因の調査を行うための、研究協力を得られる医療機関との調整に進む予定である。実態調査の対象にはクローン病患者500名を予定している。クローン病が希少難病であるため、炎症性腸疾患センターを有する医療機関や、炎症性腸疾患を専門に診療するクリニックなど、国内の広い範囲で協力してもらえる医療機関を複数と調整する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査項目を作成し、尺度の表面妥当性・内容妥当性の検討に進む予定であったが、調査対象となるクローン病当事者のリクルートに関して、当事者の自助グループの活動状況などにより調整が遅れるなど課題があり、表面妥当性の調査に取り掛かれずにいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、尺度の表面妥当性・内容妥当性の検討を行い、尺度項目を精選する。 精選した項目を用いて、クローン病患者500人程度に調査し、尺度の信頼性・妥当性を検討しクローン病患者のセルフマネジメント評価尺度を完成させる。またこの評価尺度を用いてクローン病患者のセルフマネジメントの実態を明らかにする。 また2019年度に行った文献検討をもとに関連要因についても併せて調査する。
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Causes of Carryover |
クローン病患者のセルフマネジメント評価尺度の表面妥当性・内容妥当性の検討のため、クローン病当事者を対象とした調査およびクローン病患者の看護の専門家を対象とした調査を予定していたが、調整ができず実際の調査は2020年度に持ち越しとなったため。2020年度はクローン病当事者およびクローン病患者の看護の専門家を対象として調査に使用する。 また2020年度分の助成金を用いて、全国の炎症性腸疾患センターを有する医療機関などで、クローン病患者500人程度を対象に尺度の信頼性・妥当性を検討する調査、クローン病患者のセルフマネジメントの実態調査、クローン病患者のセルフマネジメントの関連要因についての調査を行う。その調整、調査実施、結果集計、分析、成果発表などに助成金を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)