2020 Fiscal Year Research-status Report
Development and validation of respite care model for schizophrenic patients
Project/Area Number |
18K10358
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
石橋 昭子 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 講師 (20380777)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 休息 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はレスパイトケア(休息のための短期入院)を応用した統合失調症者に対するレスパイトケアモデル開発を行うこと目的としている。2020年度は研究3年目であり、作成したレスパイトケアモデル(案)を活用し、妥当性を検討することが目標であった。 具体的には、初めに統合失調症者に対するレスパイトケアモデル案を作成し、次に研究計画書と倫理審査申請書類を作成した。その後、倫理審査承認を得て、協力施設への依頼を行った。 【1.統合失調症者に対するレスパイトケアモデル案及び評価方法の検討】これまでの調査結果をもとにしてレスパイトケアモデル案を作成した。またその評価を行うため、研究協力施設の看護師に対する研究手続きとレスパイトケアモデル案に関する研修プログラムを作成した。研修プログラムの主な内容はレスパイトケアモデル案の解説とコミュニケーション場面演習であり、わかりやすく看護師の負担にならないように工夫した。研修プログラム及びレスパイトケアモデル案の活用に関するアウトカムは、看護師「自己効力感尺度(GSES)」、患者「統合失調症者の主観的体験を評価する気分と疲労のチェックリスト(SMSF)」及び「抗精神病薬治療下主観的ウェルビーイング評価尺度短縮版(FWNS-J)」、家族「Zarit介護負担尺度短縮版」により評価することとした。 【2.倫理審査書類作成と承認】令和2年6月30日に研究倫理審査の承認が得られた(20-Ifh-029)。協力施設を決めて多施設共同研究として再度倫理審査書類を提出後、承認を受けて調査を実施することとなった。しかし、COVID-19の感染予防やレスパイトに対する各施設の状況等から研究協力を得ることができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は統合失調症患者とその家族および受け入れる病棟看護師の協力を得てレスパイトケアモデル案の活用とその評価を行うことが目標であった。施設への研究協力を依頼したところ、「COVID-19感染予防のため外部者は病棟に入れない」「レスパイトを行う対象者・該当者はいない」「急性混乱で入院を引き受ける人はいるが早めに休むことはしない」「研究自体を受けていない」「他の実習等を引き受けているため研究に協力することは難しい」「病院管理者から断られた」等の理由により、研究協力を得る事ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続き、施設に対して協力研究が得られるように努める。研究者の所属先が4月から変更となったため、倫理審査書類を作成し、承認を得てから実施するように準備を進める。施設の協力依頼を引き続き行なう。また研究方法について再検討し、施設の協力が得られるように調査時期や方法などについても調整を行っていく。研究協力者との研究会を開催し、情報共有及び方法論の検討を行い、目標達成に向けて推進を図る。
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Causes of Carryover |
今年度は施設においてレスパイトケア(案)を実施する統合失調症の患者、家族と受け入れる施設に対してレスパイトケアモデルを活用し、その評価を行うことが目標であった。しかしCOVID-19の感染状況や各施設の状況から、施設の研究協力を得ることが困難であったため、レスパイトケアモデル(案)の検討ができなかった。 次年度(2021年度)は前年度に引き続き、施設の協力を得るために工夫する。また目標達成に向けて協力施設が得られなかった場合を想定し、レスパイトケアモデル(案)の妥当性検討に向けた研究会を開催する等、他の方法を検討する必要がある。
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