2019 Fiscal Year Research-status Report
ポートフォリオ・アプリを用いた炎症性腸疾患患者セルフケア看護支援プログラム
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18K10365
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
富田 真佐子 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (10433608)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 炎症性腸疾患 / セルフケア支援 / ICT / オンライン看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
炎症性腸疾患は、指定難病に定められた難治性の腸疾患であり、病因の特定や治療法の確立には至っていない。再燃を繰り返しやすい疾患であるが、食事療法や栄養療法、自己注射などのセルフケアによって、ある程度 寛解維持させることも可能である。 申請者はセルフケア支援としてスマートフォンなどで使うポートフォリオ・アプリケーションソフト(以下アプリと略す)を開発した。アプリは、①自ら定めた目標設定、②毎日の健康記録と情報保存、③他の患者との情報共有をスマートフォンなどで利用できるWebツールである。 本年度は、アプリを広報するために使用マニュアル冊子の印刷、ホームページの立ち上げ、患者会への紹介を行った。またアプリ利用時とアプリ使用後の使用状況と効果を検証するためにWeb調査を行った。倫理委員会の承認を得て、研究に同意が確認できた利用者の目標と、達成率、主観的健康度およびアプリに対する意見について情報を収集している(継続中)。また、専門医の協力を得てモニター患者を募り、プログラムを実施中である。現在、新型コロナ感染症拡大のため、患者との面談が困難となり中断しているが、今年度はオンライン面談によるセルフケア支援を実施する予定である。 研究では、炎症性腸疾患患者にポートフォリオ・アプリと看護介入(主にオンライン看護)を組み合わせたセルフケア看護支援プログラムを実践し、セルフケアに向けた新たな看護方法を完成させる。多くの患者がセルフケア能力を高めて再燃を予防し、QOLを向上させることに貢献していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アプリの広報活動をすすめ、利用者を増やしアプリの評価をWeb上で実施している。患者と面談しながら行うセルフケア支援プログラムは、新型コロナ感染拡大により中断している。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症拡大により、オンライン診療が急速に進んでいる。計画していたセルフケア看護支援プログラムでは、面談によりアプリの記録を利用者と共有し、生活指導を行う予定であった。今後は、オンライン化をすすめ、アプリをWeb上で共有(1ヶ月の健康状態記録をEメールで送信)する方策を検討している。
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Causes of Carryover |
今年度は、サーバー管理・保守費が含まれていない。次年度は新しいオンラインによるセルフケア看護支援の費用としても使用させていただく。
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Research Products
(4 results)