統合失調症患者の過覚醒状態についてのセルフモニタリング技術の開発

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 18K10368
• Research Institution: Kanazawa Medical University
• Principal Investigator: 深沢 裕子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (00530437)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 長山 豊 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (10636062) ; 田中 浩二 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (40507373) ; 新井 里美 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (90802413)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: 統合失調症 / 再燃予防 / セルフモニタリング / 過覚醒状態

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、統合失調症患者が自らの過覚醒状態をセルフモニタリングする技術、またセルフモニタリングの感受性を高める支援方法を明らかにすることである。統合失調症患者が過覚醒状態をセルフモニタリングする能力を獲得すれば、統合失調症再燃の頻度を減らすことができる。
令和2年度は、新型コロナウィルス感染拡大のため、予定していた研究対象者との面接を開始することができなかった。今後もこの状況が続くことが予測されるため、データ収集方法を再検討した。研究者が対象者（統合失調症患者）と直接面接してデータ収集するのではなく、精神科ディケア・地域活動支援センター利用者（統合失調症患者）に過覚醒状態を継続的に自己チェックして提出してもらう方法で行うことにした。自己チェックを継続できるよう精神科ディケア・地域活動支援センターのスタッフが、対象者である統合失調症患者にかかわることとした。また、精神科ディケア・地域活動支援センターのスタッフが行ったかかわりのうち効果的なかかわりについて、インタビューによりデータ収集する。この研究方法に関して、倫理審査を受け承認された。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

令和2年度は、新型コロナウィルス感染拡大のため、予定していた研究対象者（統合失調症患者）と対面で行うデータ収集を行うことができなかった。今後もこの状況が続くことが予測されるため、上記の通りデータ収集方法を再検討した。検討したデータ収集方法に関して、倫理審査を受け、承認された。

Strategy for Future Research Activity

対象者をリクルートし、令和元年度に作成したパンフレットを用いて対象者（統合失調症患者）に説明を行い、過覚醒状態の自己チェック結果のデータを収集する。対象者（統合失調症患者）が通う精神科ディケア・地域活動支援センタースタッフに対して、過覚醒状態に関する患者自身の感受性を高めるかかわり方を調査する。そして、これらのデータを分析する。

Causes of Carryover

令和2年度は対象者（統合失調症）への直接面接が行えなかったため協力謝礼品、逐語録作成委託費に未使用額が生じた。令和3年度は研究対象者（統合失調症患者・スタッフ）への協力謝礼品、逐語録作成委託費、調査用紙作成費に使用予定である。