2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the self-management program to a patient with anxiety disorder p a hospital for treatment in the psychiatry clinic
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18K10371
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Research Institution | Shijonawate Gakuen University |
Principal Investigator |
谷口 清弥 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (40508660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩谷 育子 園田学園女子大学, 人間健康学部, 准教授 (60794279)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | メンタルヘルス不調 / うつ / セルフマネジメント / プログラム介入 / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、メンタルヘルス不調者のセルフマネジメント力を高めるプログラムを開発することである。最終年度では、コロナ禍の終息を見据えて介入期間の延長を予定していたが叶わなかった。そこで、研究協力の得られた27名のデータ分析を行なった。ワークショップ各回の効果を検討するために、各回の介入前後の尺度値を比較した。 1回目の心理教育前後の比較において、自己効力感ポジティブ因子で有意な改善、SDSと自己効力感ネガティブ因子に有意傾向が認められた。2回目の気質・イメージ法では、自己抑制型行動特性、自己効力感ポジティブ因子で有意な改善が認められた。3回目のグループでは、自己抑制型行動特性、SDSで有意な改善が認められた。介入前と3か月後の比較では、自己効力感ポジティブ因子、SDSに有意な改善が、問題回避コーピングに有意傾向が認められた。 さらに、自由記述を質的に分析した。その結果、1回目の心理教育後の記述では、【勉強になった】【内容を生かしていきたい】【楽になった】【次回も楽しみ】と今後への期待感があった。2回目の気質・イメージ法後の記述では、【イメージ法の効果を体感できた】一方で【イメージが作れなかった】人もいた。色々なことに挑戦し変化を作れると【変化への期待】を持っていた。3回目のグループからは、【聞いてもらえて・話せて楽】になった、人の話を聞くことを通して【個々の感じ方、考えは違う】ということがわかり、【自分自身の気づき・発見】をポジティブに捉えていた。3か月後の記述には、〈薄皮をはぐように少しずつ良くなっている気がする〉〈人に甘えられるようになってきた〉などその変化は大きなものではないが内面の変化が見て取れた。 これらのことから、参加者の状況として、自己を客観視し、自己のこだわりや自分に必要なことの理解が進んだことで、うつ症状の軽快や自己効力感の改善につながったと考えられる。
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Research Products
(1 results)