2022 Fiscal Year Annual Research Report
A study of organisational leaders' perceptions of efforts to reduce seclusion restraints in psychiatric hospitals.
Project/Area Number |
18K10375
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science |
Principal Investigator |
新村 順子 公益財団法人東京都医学総合研究所, 社会健康医学研究センター, 主任研究員 (90360700)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | トラウマインフォームドケア / 態度変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、トラウマインフォームドケアの研修とアンケート調査の実施を、昨年度と同様の内容と規模で実施した。さらに、最終年度のまとめとして、昨年度実施したデータと併せて解析し、論文化を行った。 具体的には、2022年5月19日と5月26日に、対面にてトラウマインフォームドケアの研修を行い、その前後、および研修終了後6か月時点で、研修受講者に対してアンケート調査を実施した。今年度の調査対象者は、昨年同様、都内4自治体の職員で、精神障害をもつ当事者やその家族への強制的な支援に関わる対人援助職および組織指導者とした。研修および調査参加者は30名、うち女性26名、職種の内訳は、保健師が20名、ケ-スワーカーが3名、心理士が6名、事務職等その他が1名であった。職位の内訳のうち、管理職は6名であった。トラウマインフォームドケアの研修効果については、昨年度に用いたトラウマインフォームドケアへの態度を測定する既存尺度を用いて測定した。研修前後、および研修前から研修終了後6か月時点での尺度得点上昇について解析した結果、昨年同様両者ともに有意に上昇していた(P<0.001)。現在、2021年度と2022年度分の調査結果を併せて解析し、国際誌に投稿中である。 また、研究者・当事者の研究コアチームミ―ティングも併行して実施した。今年度についても、各ミーティングメンバーの活動領域において、それぞれが直面しているコ・プロダクションを推進していく上での状況や課題について共有・ディスカッションを行った。本調査や研修の実施方法についても示唆を得た。
|