2020 Fiscal Year Research-status Report
Analysis and prevention-control for HSV subclinical shedding for human sexual health and safety childcare.
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18K10379
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
長谷川 ともみ 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (80262517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大黒 徹 北陸大学, 薬学部, 教授 (80291409)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | HSV / Genital Herpes / Sexual health / suppressive therapy / stigma / counseling / breast feeding / asymptomatic secretion |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦におけるHSVの型別診断は臨床的に行われておらず、Ⅰ型かⅡ型か不明なため、ヘルペス感染症発症時においては抑うつ状態になりやすいことが報告されている。2020年度日本性感染症学会 性感染症 診断・治療ガイドラインにおいて、授乳中の女性が当該治療を行っても授乳婦への抗ヘルペスウイルス薬の投与による乳児への影響は無視できると考えられると初めて明言されたが、いまだ授乳中の無症候性排泄による母子水平感染に対する極度の不安を持つ女性が存在し、安心して育児が行えないとの訴えもある。 今回これら患者に対して、自己検体採取法を用いて、HSVの定量(無症候性排泄をむ)、型別診断を行い、患者のセクシュアル・ヘルスの向上と安全・安心な育児を支援するため、実態調査から何が対象者にとって大きな不安材料になっているのかを探索し、予防対策を提案することが本研究の学術的背景と研究の核心となる学術的な問いである。 研究代表者が科学研究費(挑戦的萌芽2015-2017年 主任研究者:課題番号23660059課題名セクシュアリティに関するスティグマからの回復プロセス支援)をも とに開設したHP「ヘルペスもひとりじゃないよ」に、研究目的、倫理的配慮、検体の輸送方法、検査方法ならびに検査結果の返却方法、相談体制について公開し、検査希望者をリクルートした。その結果、2020年度も検体検査の希望、カウンセリングの希望は100件を超え、PCR解析については、北陸大学薬学部大黒徹教授に検査依頼をしている。現在のところ抑制療法中の患者からはPCR検査陽性は出ていない。現時点では、再発抑制療法に関して安心材料を対象者に伝えることが出来ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は、コロナウイルス感染症予防対策のため、オンライン授業・演習、実習など大学教員としてのエフォートが大きくなり、当該研究と並行して休日勤務を続けることで、身体的に不調をきたし、治療が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
遅延した研究(カウンセリング対応、検体リクルート)に関して、迅速に対応する。
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Causes of Carryover |
2020年度に検査できなかった検体に関する検査試薬の購入 Webサイト内容の充実
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Research Products
(1 results)