2022 Fiscal Year Research-status Report
Analysis and prevention-control for HSV subclinical shedding for human sexual health and safety childcare.
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18K10379
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
長谷川 ともみ 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (80262517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大黒 徹 北陸大学, 薬学部, 教授 (80291409)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | genital herpes / HSV / Sexual health / suppressive therapy / stigma / counseling / breast feeding / asymptomatic secretion |
Outline of Annual Research Achievements |
性器ヘルペス患者に対して、自己検体採取法を用いて、HSVの定量(無症候性排泄を含む)、型別診断を行い、患者のセクシュアル・ヘルスの向上と安全・安心な育児を支援するため、実態調査から何が対象者にとって大きな不安材料になっているのかを探索し、予防対策を提案することが本研究の学術的背景と研究の核心となる学術的な問いである。HSV-1とHSV-2の間には非常に強い抗原交差が存在するため、今回、ウイルス遺伝子による定量、型鑑検査(HSV-1では717塩基、HSV-2では2,097塩基)をPCR法で行い、結果を返却することにより、検査希望者の無症候性排泄に対する不安のおよび症状のセルフマネジメントに貢献する。また、性器ヘルペス抑制療法を行っている患者の無症候性排泄の程度を解明することにより、本邦でも数万人が治療を受けている性器ヘルペス抑制療法中の無症候性排泄に関する予防対策を策定することが科学的に可能となる。 目標検体数として初発10例、再発50例を設定。 調査方法:HP「ヘルペスもひとりじゃないよ」に、研究目的、倫理的配慮、検体の輸送方法、検査方法ならびに検査結果の返却方法、相談体制について公開し、検査希望者をリクルートする。検査希望者(以下対象者)に検体採取スワブを送付し、郵送にて検体については北陸大学薬学部生命薬学にてHSVの分離培養、HSVの型別Real-time PCR法 を用いて検体のHSV-1、HSV-2の定量を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究者の体調不良により延長したが、回復したので、今年度研究を進める
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年延期して、体調が回復したら再開する。 現在、倫理審査の再受審結果をうけ、HPの再起動を行う予定。 研究期間中に、日本性感染症診療ガイドラインが改訂され、授乳中であっても医師が有益と判断すれば抑制療法実施可となったので、本研究のロビー活動はおおむね達成できたと考える。今後は啓蒙活動を行い、不安を抱える患者に対応していきたい。
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Causes of Carryover |
研究者の体調不良で遅れたが、回復したので研究計画を進める。
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