妊娠糖尿病既往のある女性の分娩後の糖尿病発症を予防するチーム医療のあり方

2022 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 18K10382
• Research Institution: Hamamatsu University School of Medicine
• Principal Investigator: 安田 孝子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30377733)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 中村 美詠子 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (30236012) ; 尾島 俊之 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50275674) ; 斉本 美津子 浜松医科大学, 医学部, 助教 (60347383) [Withdrawn]
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2024-03-31
• Keywords: 妊娠糖尿病 / 糖尿病発症予防 / 分娩後のフォローアップ体制 / チーム医療

Outline of Annual Research Achievements

研究目的Ⅰは妊娠糖尿病（Gestational Diabetes Mellitus: 以下GDM）のデータ収集に関して、新型コロナ感染症禍の中、状況に応じて、妊娠糖尿病既往の女性へのインタビューを12名に実施した。インタビュー内容は、１．妊娠中にGDMと診断された時の思いや診断後の生活する上で気をつけたこと、２．妊娠中や分娩後に医療者（内科医師、産科医師、助産師、保健師、看護師、栄養士など）の関わりの中で印象に残っていること、３．分娩後の内科受診を行って血糖値のコントロールをするために家庭や仕事の調整をしていることについてであった。データ分析はModified Grounded Theory Approach（以下M-GTA）を用いて実施しているところである。
研究目的ⅡはGDM既往女性が糖尿病の発症予防のためのチーム医療のあり方について内科医師、産科医師、助産師、保健師、看護師、栄養士などの保健・医療従事者にインタビューを18名に実施した。インタビュー内容は、GDM既往女性の内科受診の必要性、GDM既往女性が妊娠中から分娩のための入院中、分娩後の診療内用や看護や栄養指導などの関わり、内科受診を行いやすいチーム医療を作り上げていくプロセスの役割、それぞれの連携の仕方などであった。分析はM-GTAを用いて行っている。明らかになってきた結果をもとに研究論文を作成して投稿する準備を行っている。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍により、データ収集が遅れたことと教育方法を対面から遠隔授業等に変える必要があり、対応に時間を要したためである。

Strategy for Future Research Activity

研究データの分析を進めつつ、論文を作成して投稿することと学会発表を実施する予定である。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の拡大により、データ収集が遅れたが、研究期間を１年間延長して、学会発表と論文投稿を実施する予定であるため、その費用とする。