2019 Fiscal Year Research-status Report
思春期ピア・カウンセリングがピア・カウンセラー及び受講者の親性準備性に与える影響
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18K10385
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
佐藤 愛 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (60315546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 由美子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (40712344)
佐々木 知映 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (90805805)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 思春期ピア・カウンセリング / 親性準備性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、将来親となる世代である思春期への支援策の1つとして思春期ピア・カウンセリング活動の有効性を検証することを目的としている。2018年度は1年目として、養成された思春期ピア・カウンセラーがピア・カウンセリング活動を行うことによって、ピア・カウンセラー自身の自尊感情、自己肯定感、親性準備性に変化があるかどうか調査することを計画した。2019年度は2年目として、新たに養成された思春期ピア・カウンセラーの自尊感情、自己肯定感、親性準備性の変化を調査し、データを蓄積するとともに、1年目に養成された対象者の活動1年後の調査を実施する計画とした。 養成講座(前期コース)の受講前と受講後、活動後(養成講座後期コース受講後)に自尊感情、自己肯定感、親性準備性に関する質問紙調査を実施した。2019年度の養成講座(前期コース)の参加者は32名、後期コースの参加者は20名であった。このうち受講前の回答者は6名、受講後が3名、活動後は1名であった。自尊感情尺度の平均点は受講前26.4点、受講後29.1点、活動後35点であった。自己肯定感尺度の平均点は受講前24.5点、受講後25.7点、活動後32点であった。親性準備性尺度のうち乳幼児への好意感情得点の平均点は受講前42.4点、受講後43.6点、活動後45点であり、育児への積極性の得点の平均点は受講前44.4点、受講後46.3点、活動後55点であった。いずれも受講前、受講後、活動後と点数が高くなる傾向がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度は思春期ピア・カウンセラーを対象に調査を実施し、データ収集することが目的であった。養成講座の開催およびデータ収集は予定通り実施することができた。しかし、養成講座(前期コース)での認定試験のやり直しが生じたことや、養成講座(後期コース)の期間中にインフルエンザが流行し欠席者が出たことから、研究対象者からの調査票の回収数が少なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目の計画は、2年目の対象者の活動1年後の調査を実施するとともに、2年目に引き続き、新たに養成されたピア・カウンセラーを対象として質問紙調査を実施し、データを積み重ねていく予定である。またピアカウンセリング活動の受講者への質問紙調査も実施する予定である。
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Causes of Carryover |
当初の2年目の予算では、養成講座の講師招聘に係る旅費を計上していなかったが、急遽講師の交代により必要となったため、他の予算との調整をした結果次年度使用額が生じた。次年度の養成講座開催に係る経費として使用する計画である。
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