2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the care program that improves and promotes the sleep of menopausal women
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18K10403
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高島 えり子 順天堂大学, 医療看護学部, 講師 (10431735)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 更年期女性 / 更年期症状 / 睡眠 / 包括的アプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
目的】更年期女性を促進する包括的な健康プログラムを開発し、その効果を検証することである。 【実施状況】包括的アプローチを用いた健康プログラムにおいて、セルフ認知行動療法の内容を検討するために、睡眠の認識の修正への効果について分析を進めた。本健康プログラムでは、睡眠の認識の修正への効果について、「睡眠に関する非機能的な信念と態度」日本語版Dysfunctional Beliefs and Attitude About Sleep Scale-a brief version:DBAS-J(宗澤ら,2009)を使用した。睡眠に対する過度の期待や思い込み、睡眠へのこだわりに関する8項目を使用した。なお、DBAS-Jの構成概念の確認のため、因子分析(重みなし最少2乗法、プロマックス回転)をしたが、因子負荷量が4.0に満たない項目が1項目存在し、本研究では1因子構造とした。本プログラムの介入後の結果では、睡眠の認識の修正への効果をDBAS-J合計得点では有意な低下は示さなかった。一方で、PSQI高得点群では「日中、気持ちよく元気に活動するには、8時間の睡眠が必要だ」「高得点群でも「慢性的な不眠が私の身体やの健康に深刻な結果を及ぼすかもしれないと心配になる」の2項目が有意に低下し、睡眠への偏った思い込みの一部は修正された。一方で、睡眠の良否と生活習慣には関連を示さなかったことから、PSQI-J 低得点群においても睡眠に対する不適切な認知を持つ対象者がいる可能性があることが考えられた。包括的な健康プログラムの介入効果に関し、分析を見直し論文作成中である。今後は、セルフ認知行動療法と専門職のサポートのある認知行動療法における効果の検証を行っていく。
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