2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a program to maintain strength and muscle mass of the lower extremities in pregnant women over 30 years of age and its clinical application
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18K10408
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
眞鍋 えみ子 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (30269774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉 美枝 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (10552268)
小松 光代 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20290223)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 妊婦 / 下肢筋肉量 / 下肢筋力 / 重心動揺 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は,女性においては妊娠や出産が肥満の契機であることや30歳以降は加齢にともなう筋萎縮と筋力の低下が始まることから,30歳以上の女性を対象に妊娠期~産後1年の時期において,骨格筋のなかでも大きな割合を占める下肢の筋力・筋肉量の維持・増加による基礎代謝の上昇を目的に,妊娠期から継続して実施できる骨格筋維持の支援策プログラムを作成し,その効果を検証することであった。 妊娠期における調査から,13週間で下肢筋肉量は300g増加することが示され,初産婦では非妊時 BMI,年齢,体重増加量,非妊時運動習慣,経産婦では体重増加量,非妊時 BMI,生活活動量が下肢筋肉量に影響することが示された。 プログラム作成では,医療機関での感染予防対策のため研究対象者の確保が困難となったため,出産経験未経験者の女性を対象に自宅で実施可能な自体重を用いた下肢筋力トレーニングプログラム(スクワットとつま先立ち,10回×3セット/日,週3回,4週間)を作成し,その効果を検討した。結果,下肢筋力,CS-30テストではトレーニング実施後の測定値が最大となったが,トレーニング未実施期間との比較では差は認められなかった。妊娠経過にともない前後方向と放射線状方向への重心動揺が増加すること,特に妊娠末期では転倒リスクが増加することから出産経験未経験者の女性(90名,年齢20.1±1.6歳,BMI21.1±3.0)を対象に筋肉量と重心動揺との関連を検討した。重心動揺は閉眼で利き足片足の直立姿勢で30秒間測定した。下肢筋肉量,SMI,下肢筋力と重心動揺(総軌跡長,内部面積)とのpearson積率相関係数を算出したところr=-.11~.10であり,両者の関係は認められなかった。妊娠期においては,妊婦の動作特性を捉えたうえで下肢筋肉量・筋力の維持に加えて,姿勢制御の維持・改善を目的とした介入内容の検討と評価が必要である。
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