2018 Fiscal Year Research-status Report
先天性心疾患をもつAYA世代のトランジションに向けたケアプログラムの開発と評価
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18K10412
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Research Institution | Shijonawate Gakuen University |
Principal Investigator |
吉川 彰二 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (00326290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 佳代子 四條畷学園大学, 看護学部, 講師 (10469546)
大森 裕子 四條畷学園大学, 看護学部, 講師 (20331746)
永井 利三郎 桃山学院教育大学, 教育学部, 教授 (50124748)
新家 一輝 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (90547564)
佐藤 寿哲 大阪青山大学, 健康科学部, 講師(移行) (90614082)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 成人移行 / AYA世代 / 先天性心疾患 / 健康関連QOL / SF-36 / 移行準備性 / 自立生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年3月現在、「AYA世代が自立生活を送るための成人医療への移行準備性尺度の開発」(先天性心疾患用)と題して、4医療機関、1患者会の16歳~30歳までの先天性心疾患を対象にアンケート調査を実施した(計206部配布)結果、回収93部(回収率45.1%)であった。同アンケート調査の構成は、同尺度30項目及び健康関連QOL尺度としてSF-36を含めており、同93部のうち、SF-36に記載のある86部を対象に先天性心疾患をもつAYA世代のSF-36におけるの3コンポーネント(身体的健康度、役割/社会的健康度、精神的健康度)・サマリースコアを算出し、国民標準値(50.0)と比較検討した。その結果、身体的健康度(PCS),精神的健康度(MCS),役割/社会的健康度(RCS)はそれぞれ50.6,50.2,47.1という結果であり、RCSを除く2つのコンポーネントは国民標準値に近い値を示したが、RCSは、低い値をしめしており、その原因としては、RCSを構成する下位尺度である日常生活機能(身体/精神)及び、社会生活機能(つきあいの減少)、全体的健康感が、先天性心疾患をもつAYA世代の人々に影響していることが示唆された。今回の86部の属性をみると、性別では43名づつ半数、16-19歳31名、20-24歳38名、25-30歳17名であった。また学生43名、就労36名非就労7名であり、82名(95.3%)が手術経験を有し、チアノーゼや不整脈等の症状のある数は51名(59.3%)、内服薬は53名(61.6%)、成人医療への移行は17名(19.8%)という結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、本調査結果に基づくデータ分析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
同アンケート調査は今後も継続予定(年内迄)。その後、データ分析を進め、学会等で発表、論文執筆投稿の予定である。
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Causes of Carryover |
本年度(2018年度)中に調査結果に基づいた研究成果を発表する予定であったため、当初予算とおりに執行できなかったことが次年度使用額が生じた理由である。
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