2019 Fiscal Year Research-status Report
医療依存度の高い障がい児と家族への訪問看護師スキルアップ研修プログラム作成
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18K10415
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Research Institution | Fukuoka jogakuin Nursing College |
Principal Investigator |
渡辺 まゆみ 福岡女学院看護大学, 看護学部, 助教 (00728743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益守 かづき 久留米大学, 医学部, 教授 (20238918)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 医療依存度の高い子ども / 医療依存度の高い子どもを養育している家族 / 小児訪問看護師 / 小児訪問看護師の役割 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の研究実績報告は、目的1:地域で生活している障がい児とその家族への支援助教を明らかにする。目的2:小児訪問看護を行っている家族のニーズを明らかにする。この2つの目的を達成するために研究を行った。 先ず1つ目の目的について、小児の訪問看護師にインタビューを行い、質的帰納的にまとめた内容を2019年8月開催の小児看護学会第29回学術集会で発表を行った。明らかになったことは、小児の訪問看護師が、子どもと家族に行っている援助内容の現状と課題が明らかになった。また、小児の訪問看護を続けていく上での多職種との連携の実際と課題もインタビューより明らかになった。 次に、2つ目の目的について、小児訪問看護を受けている家族にインタビューを行い、質的帰納的にまとめた内容を2019年9月開催の家族看護学会第26回学術集会で発表を行った。この研究で明らかになったことは、家族は訪問看護が入る前後で他人を受け入れるジレンマが生じていた。しかし、訪問看護が入ったことにより子どもへは、体調管理や成長発達への関わり、家族へは悩みや医療的ケアや成長発達への支援などを行っているとの状況が明らかになった。また、家族は訪問看護師に短期的だけではない、長期的な支援などのニーズがあることが明らかになった。 この2つの目的を達成し、目的3のスキルアップ研修プログラム作成を行うために、目的1と2で明らかになった内容を整理し、「小児の訪問看護師の役割」を3つの概念で構成した内容について質問紙を作成し、文化的背景を踏まえて西日本地域の小児訪問看護師にアンケ―トを実施した。現在アンケートを集計し、現状の役割や必要な役割を明らかにしている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
この度、目的3の研修プログラム作成に当たり、新型コロナ感染の関係で、質問紙の返信等が遅くなり、現在アンケート集計中である。その後、統計処理をして、どのような項目が研修プログラムとして必要かの内容を抽出予定である。その後プログラム作成していく予定であるが、研修会の実施に関しての予定が今年度に実施できるか不明である。このような状況から、やや遅れていると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、アンケート結果をまとめて小児の訪問看護師の役割を明らかにし、どのような役割があるかを整理し、その明らかになった役割が小児の訪問看護師に必要な役割としてスキルアッププログラムを作成したいと考える。さらに実施かのうであれば、研修会を開き、小児訪問看護師の知識と技術の向上を図りたいと考える。
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Causes of Carryover |
2020年度の予算配分は、アンケ―トの集計・統計等への費用とプログラム作成の印刷代で使用する予定である。さらに、研修会実施に必要なPCとプロジェクターの購入を行いたいと考える。
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Research Products
(2 results)