2019 Fiscal Year Research-status Report
妊産婦の食生活支援に有用な評価ツールの開発:日本版FBCの信頼性と妥当性の検証
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18K10417
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
藤田 愛 山形大学, 医学部, 准教授 (70361269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 咲奈枝 山形大学, 医学部, 講師 (20431637)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 妊産婦 / 食生活 / 日本版FBC / 信頼性と妥当性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「妊産婦のための食生活指針」に基づいた食行動変容を評価できる日本版Food Behavior Checklist(FBC)の妥当性と信頼性を検証し、栄養教育の新たな評価ツールを開発することである。具体的には、FBCスペイン語版、タガログ語版を開発した研究者の作成手順を参考にマルチステップ法を用いて次の2点を明らかにする。1)妊産婦を対象にcognitive testingを用いて日本版FBCの表面妥当性を検証する。2)妊産婦200名を対象に日本版FBCの妥当性(基準関連妥当性と構成概念妥当性)と信頼性(内的一貫性と再テスト法)を検証する。作成した評価ツールは栄養教育プログラムを評価でき、より効果的な栄養教育プログラムの開発と我が国で課題となっている妊婦のやせ、低出生体重児、神経管閉鎖障害を減少させるための食生活支援に活用できる。 2019年度は、表面妥当性を検討した日本版FBCを研究者間で内的妥当性を検討した。次に、日本版FBCの基準関連妥当性を検証するために、産褥入院中の母親150名を対象に、BDHQと日本版FBCの回答を依頼した。BDHQは基準関連妥当性を確保するために用いた。4月現在80名程度のデータが集まっており、5月末までに予定数リクルートされるため、現時点では妥当性の検討には至っていない。また、日本版FBCを用いた栄養教育のプログラム開発の一つとして、耐糖能異常妊婦の食生活の実態を調査し、国際学会で発表した。今後は構成概念妥当性、再テストによる信頼性の検討を行い、栄養教育プログラムの開発につなげていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
表面妥当性を検証した日本版FBCの、妥当性と信頼性を検証するために、産褥入院中の女性150名のリクルート施設2施設の確保ができた。BDHQと日本版FBCの回答を依頼し、4月現在80名近くのデータが集まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、新型コロナウィルス感染の拡大により、データ収集が難しくなることも考えられる。その場合は、終息を待って再開する予定である。 予定数に達したらば基準関連妥当性を検証する。その後は、構成概念妥当性と再テストに向けた準備をする予定である。 データ収取方法も紙媒体だけでなく、WEB上でのリクルートを検討している。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の影響を考慮し、次年度のデータ収集法をWEBでも行うことを予定している。そのための予算を次年度に繰り越した。
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