2018 Fiscal Year Research-status Report
日本型のテリングの基盤となる卵子提供で家族形成した夫婦の実情
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18K10427
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
林 はるみ 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (80529397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 道夫 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30282619)
日比野 由利 金沢大学, 医学系, 助教 (40362008)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 卵子提供 / ドナー卵子 / 真実告知 / 母親 / 父親 / 家族形成 / 出自を知る権利 / 倫理的課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
所属機関の研究倫理審査委員会の承認を得て研究を開始した。研究参加者の確保が課題となる研究だが、30年度内に4名の協力を得てインタビューを実施した。インタビュー内容は逐語録にしてナラティブ研究法をもとに分析途中だが、多様性を尊重する日本社会の変化の中、ドナー卵子で家族形成することについては、近代家族のあり方に縛られることなく新たな価値観で家族をつくり、親子関係を築いている様子が語られた。ドナー卵子で母親になることに加え、ドナー卵子で父親になることにも着目していくことが当事者家族の理解につながると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究倫理審査委員会への計画書提出がやや遅れたため、それに伴い本年度の計画の進捗もやや遅れた。アンケート調査項目は検討を終えたが、実施方法としてWEBサイトにするか、紙面のみとするか、併用とするか検討中である。ドナー卵子で家族形成した当事者へのインタビュー調査は、年度当初の予定よりも進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は研究ホームページを立ち上げ、引き続き研究参加者の確保に努めるとともに、研究への参加を申し出た方にインタビューを実施する。並行して分析も進めて年度内に学会発表をおこなう。アンケート調査については、年度内に実施し、回収・分析まで進めることとする。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査の旅費として予算計上していたが、遠方で宿泊を伴う調査がなかったため執行額が少なく、次年度使用額が生じることとなった。
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