2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Sexual Health Education Program for Schools Attached to Child Independence Support Facilities
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18K10434
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
古川 洋子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (00405234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 正人 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10218331)
内藤 紀代子 びわこ学院大学, 教育福祉学部, 教授 (30433238)
板谷 裕美 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (70321180)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 社会的養護 / 児童自立支援施設 / 児童自立支援施設に併設された学校 / 性に関する健康教育 / プレコンセプションケア / 包括的性教育 / 助産師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「児童自立支援施設に併設された学校における性に関する健康教育プログラムの開発」である。児童自立支援施設入所児童の多くは、中学生を中心に、性に関する問題を抱え、被虐待経験や心身の障がいを持つ児童も多い。入所時期は、二次性徴、思春期にあり、多感な時期でもある。施設に併設された学校職員、施設職員と共に助産師が連携(inter profession)し、性に関す得る教育プログラムを検討するものである。 2022年度と2023年度は、COVID-19変異感染拡大や感染拡大に伴い、フィールドワークに制約がかかった。研究延長を申請を行い承認を得られた。しかし、その後も、感染の配慮から研究は難航した。 研究期間内、唯一同意の得られたA児童自立支援施設の性に関する教育のモデル実施と実施評価に向けて対面でプログラム調整に入った。中学生用のプログラムを担当職員とともに検討した。男女別に2回にわたり、講座を行う事となった。講座に用いる媒体として、リーフレットの作成を行った。リーフレットを用い、モデルプログラムに沿った講義を進めた。講義後のアンケートをもって、評価を行なった。調整後の内容は、包括的性教育であり、プレコンセプションケアの要素を含んだ内容となった。 児童の自立へと進むことを第一に考え、性の健康ケアについて、施設全体の職員が認識を持ち、幸せになるための自己決定ができるような実感が持てる内容を吟味していく必要がある。性に関する健康を学んでいくことで、児童ひとりひとりが、自分の将来を見据え、正しい知識を習得すること、健康になるための行動変容に向かえるよう自ら判断できることへの示唆を得ることができた。モデル講義を行ってきたが、一般的なプログラム開発までは到達できなかった。コロナ感染拡大の影響を受けたこと、研究者所属施設の人員不足による業務多忙は否めないなかでの研究となった。
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Research Products
(3 results)