2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of comfort measurement scale for breastfeeding mothers to support breastfeeding continuation
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18K10452
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
千葉 朝子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (50572624)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 母乳育児 / 心地よさ / 母親 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、母親が母乳育児に感じる心地よさ尺度の開発である。1.尺度項目の原案作成:産褥早期から産後3か月および産後6か月にある母乳育児を継続している母親に、母乳育児に感じる心地よさについて半構造化面接を実施し、原案58項目を選定した。母乳ケアにかかわった経験が5年以上ある助産師および研究者計8名に依頼し、内容妥当性の評価を行い、尺度原案は57項目とした。2.信頼性妥当性の検討:1)母乳育児を行っている産後3~6か月にある母親550名を対象にインターネットリサーチを行った。回答形式は5件法とし、得点が高いほど心地よさを感じている配点とした。調査項目は、研究対象者の属性、項目分析、信頼性の検証、妥当性の検証(探索的因子分析、既知グループ法、確認的因子分析)であった。分析はSPSS25.0を用い、有意水準は5%とした。3.倫理的配慮:日本赤十字豊田看護大学の倫理審査委員会の承認を得た。4.結果:1)553人から回答がありすべて有効回答であった。現在の授乳方法は,完全母乳栄養が241人(44.6%)混合栄養が207人(37.4%)ほぼ人工栄養が105人(19.0%)であった。項目分析の結果21項目を削除し、34項目について探索的因子分析を行った。因子分析および信頼性の検証の結果、26項目4因子構造の母親が母乳育児に感じる心地よさ尺度を作製した。第1因子は11項目の【母乳での授乳中の幸福感】、第2因子は7項目の【サポート環境の安心感】、第3因子は5項目の【母乳の量と授乳方法の満足感】、第4因子は3項目の【安楽な授乳姿勢】で構成された。既知グループ法では完全母乳栄養群とそれ以外の授乳方法の群に有意な得点差があった。確認的因子分析は、χ2=1064.023,df=246,p<.001,GFI= .854,AGFI= .822,CFI=.839,RMSEA=.078であった.
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Research Products
(3 results)