2019 Fiscal Year Research-status Report
産後うつ等による夫婦の危機変化の惹起要因と克服要因に基づき解析するコホート調査
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18K10464
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
池内 和代 四国大学, 看護学部, 教授 (50584413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 輝子 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 講師 (20584410)
赤松 恵美 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (30351943)
前田 長正 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (60229309)
祖父江 育子 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (80171396)
菅沼 成文 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 教授 (50313747)
大井 美紀 梅花女子大学, 看護保健学部, 教授 (70314987)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 夫婦関係 / 夫のサポート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、健全な子どもを育むための基盤である夫婦において、特に危機的様相が高いと予想される出産後からの夫婦関係の経年的な現状並びに、その関連要因を明らかにすることである。 今年度はまず調査を実施するにあたり、高知大学の倫理審査の承認を得た。その後、当該大学にて取り組んでいる【エコチル調査高知ユニットセンター】の協力を得て、エコチル調査における8歳児学童期検査に同伴した母親を対象に、追加調査として【夫婦関係:16項目】・【夫のサポート:9項目】について質問紙(RED CAP)による調査を実施した。 現在、260名の母親から回答を得ている。 途中の分析結果では、妻が認識する【夫婦関係】と【夫のサポート】には高い相関関係(r:0.82)があることが分かった。本人を含む4人家族、子どもの数は2人と答えた割合が約50%で、最も多かった。妻が認識する【夫婦関係】のカテゴリーで最も得点が高い項目は〔夫のことを信じている〕であり、最も得点が低い項目は〔夫と一体感がある〕であった。【夫のサポート】のカテゴリーで最も得点が高い項目は〔夫にとって子どもはかけがえのない存在である〕であり、最も得点が低い項目は〔夫はあなたのストレス発散に気を遣っている〕であった。【夫婦関係】が良い(得点が高い)背景としては、①年収が高いこと、②核家族、③子どもの人数が複数、④専業主婦、であると予想された。 今後さらに回答者数を増やし適切に分析しまとめていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年3月からは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、【エコチル調査高知ユニットセンター】における8歳児の学童期検査が開催できておらず、8歳児の学童期検査に追随して行う予定の本調査もできていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は調査対処数を更に増やして一般化できるデータとしてまとめていきたいと考えている。 さらには【エコチル調査高知ユニットセンター】のこれまでのデータを活用し(承諾を得て)、母親のヒストリが現在の夫婦関係にどのように影響しているのか等の分析を行いたいと考えている。
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Causes of Carryover |
2020年3月からは新型コロナウイルス感染拡大防止により、【エコチル調査高知ユニットセンター】における8歳児の学童期検査が開催できておらず、8歳児の学童期検査に追随して行う予定の本調査もできていないため調査旅費、調査対象者への協力謝礼費等々、残高が生じた。 次年度も継続して調査を行う予定であるため、残金は、調査旅費、調査対象者への協力謝礼費、等々に使用する。
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