2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Guidelines for the Pediatric Emergency Nursing Practice Based on the Primary Care Perspective
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18K10485
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
西田 志穗 共立女子大学, 看護学部, 教授 (60409802)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小児救急看護 / 小児救急外来 / 養育支援 / 小児プライマリケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、小児プライマリケアの視点にもとづく小児救急看護実践ガイドの開発を行うことである。 前年度までの研究活動の結果を踏まえ、次の点を明確にした。文献検討の結果から、救急外来では緊急度の低いケースの受診が中心であることは従前から確認されているが、親は子どもの状態をより軽度に見積もっていることもわかってきた。親の認識への働きかけの必要性が示唆されたものの、一方で予防的なケアが十分になされていないことも明らかになった。これらの結果から、小児プライマリケアにおける看護を、予防、教育、ケア調整の3つに大別し、研究を続けた。 小児プライマリケア領域における看護の専門性とコンピテンシーを検討するために、同領域で働く看護師へのインタビューを実施した。小児プライマリケア領域で働く看護師が、小児プライマリケアをどのように定義し、なにをその領域の専門性ととらえて実践しているのかを明らかにするために研究を実施した。対象は小児プライマリケア認定看護師15名を研究参加者としてインタビューを行った。 現在分析を継続している段階であるが、これまでに明らかになった結果の一端として、子どもの権利の認識とそれを擁護するための実践や家族の強みに注目した実践を行い、実践の効果をスタッフと共有して継続することが特徴として明らかになった。加えて、子どもと家族にかかわる専門職者、関連機関を描いた上で自身の実践を構築していた。引き続き分析を深めて結果の洗練し、最終結果を構築する予定である。
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