2018 Fiscal Year Research-status Report
助産師のワーク・エンゲイジメントを基盤にした妊娠中期中絶ケア教育モデルの開発
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18K10490
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
下山 博子 新潟医療福祉大学, 看護学部, 講師 (60434461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 康子 新潟医療福祉大学, 看護学部, 教授 (60310554)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 助産師 / 妊娠中期中絶 / ワーク・エンゲイジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国における人工妊娠中絶実施数は年々減少傾向にあるが、そのほとんどは妊娠初期に実施されている。しかし、近年の出生前診断技術の向上と普及に伴い、診断結果によって妊娠を見送る選択をする場合も生じており、妊娠12週以降の妊娠中期中絶実施数は増加していることが推計される。これまで人工妊娠中絶ケアにあたる看護者側の問題として、胎児への思いや職業観に対する苦悩を抱えながら業務を遂行することやPTSDのハイリスク群となることが報告されているが、胎児を娩出させる方法となる妊娠中期中絶にかかわる助産師には助産師としてのワークライフやメンタルヘルスに影響を及ぼしかねない体験をしていることが明らかになっているものの、これらの解決には至っていない現状である。また、助産師は妊娠中期中絶ケアの困難感を感じており、その背景として、リプロダクティブ・ヘルス/ライツに基づいた女性の自己決定権や看護における倫理的問題に関連した教育はなされているものの、人工妊娠中絶の医療的処置に関連する看護については教育が十分ではないことが指摘される。このように助産師の妊娠中期中絶ケアにおいて助産師の専門性を発揮できていないという思いは、ワーク・エンゲイジメントに影響を及ぼす要因になると考えられ、教育的支援が必要である。 本研究の目的は、助産師による妊娠中期中絶ケアの実態と助産師のワーク・エンゲイジメントに影響する要因を明らかにし、助産師の専門性を発揮できる妊娠中期中絶ケアの教育モデルを開発することである。平成30年度は、妊娠中期中絶ケアの実態とワーク・エンゲイジメントとの関連要因を明らかにするために質問紙調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度の計画としては、調査結果の分析までであったが、年度をまたいで入力、分析中であるため、進捗状況はやや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査の分析結果について、助産師へ面接調査をおこない、結果の適合性を質的に分析、評価をおこなう予定である。
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Causes of Carryover |
調査票の返送にかかる郵便送料を切手の貼付から着払いにしたため、郵便送料にかかる経費が抑えられた。調査結果のデータ入力の人件費を予定していたが、業者委託しなかったため経費が抑えられた。 令和元年度は研究協力者への謝金が発生する。分析用ソフトウェアの最新版の購入に残額を補填する。
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